お知らせ

トレーナー 富士子ブログ

2021年11月4日更新

【胸腰筋膜】

山中伸弥さんがおっしゃっていました。「30年ちょっと前から医学を学び始めてからも医学の治療法、メッセージ物質、ホルモンなど多くの医学研究はダイナミックに変化している。20年以上前には皆が当たり前に信じてきたことの多くが違ってきている。医学研究というのは...

2019年9月5日更新

棘上筋は骨頭の付着部で切れていた

    棘上筋は上腕骨骨頭の付着部分で切れていた・・・。 ある時の実習で「お~!!」実習参加メンバーが沸き立つ。 実際に見れるなんて!ありがたい!とメンバーの歓声。 (以前もヘルニアを見たときに感動したな。) ...

2019年7月31日更新

膝の内側

膝の障害は、難儀である(関西弁) しかし、よく考えると 膝関節は体表から治療患部までの層の深さが浅目。ということは、(治療法の違いはあるが)治療家にとっては、最深層の損傷部位を触れながら治療出来るということになる。 (治療が簡単という意味ではない。) ...

2019年7月2日更新

解剖実習で実際に見る「腰神経」

前回の続きとして読んでほしい。 前回「解剖実習で実際に見る「神経叢」や「靭帯」などの組織を考察」 https://kaiboac.com/kaibo/2853/   腰神経。神経は、それぞれの椎体の横下からトンネルを通過し...

2019年6月27日更新

解剖実習で実際に見る「神経叢」や「靭帯」などの組織を考察

私は、悩んだ時、 「人間は四つ足」とまず考える。 起立しにくい高年齢の方を対象とした原因を考えてみようか。 基本、バランスを取りたい。 まずは重力に対し頭背部を起立させる。二本足で理想に近い姿勢で立つ。それには何が必要だろうか、何か負担はあるか・・・。...

2019年1月21日更新

アメリカでは「馬尾神経」を切断する?!

「馬尾神経」「腰痛」についてもう少し掘り下げてみました。 「腰痛」と自覚のある人の多い事多い事、アメリカ合衆国では2番目に多い神経疾患だそうです。そしてアメリカ人は年間500億ドルを腰痛治療のために費やしているという何とも言い難い国民病です。(ちなみに1位は...

2019年1月16日更新

殿筋と坐骨神経

え〜〜、梨状筋より坐骨神経の方が太くて硬い!^ ^ ハイ。意外と坐骨神経は立派です。 右側の殿部。厚めの脂肪をしっかりまとった大殿筋を外す。 その下に層は、次男の中殿筋。髪を束ねたような中殿筋のその繊維は大転子の後方に流れ、その流れに吸い込...

2019年1月12日更新

白い紐~「脊髄」

自分の知識の向上は、たくさんの人へも影響するんだよ。 何度、解剖実習に参加しても学ぶことが多いのは 何故だろう。 また、更にもっと仕事に意欲が出るのは 何故だろうか。 ハワイ大学での解剖実習のメインのひとつ あなたは あの神秘的な脊髄を見た? 肉...

2019年1月7日更新

肩関節のメカニズム2

昨日の続き 肩板疎部。前回、 上肩甲上腕靭帯の上に 上部肩甲関節包があり、その上に 烏口上腕靭帯がある。 肩板疎部には烏口上腕靭帯が通過している。 烏口上腕靭帯の両脇には、大結節に付着する棘上筋、小結節に付...

2019年1月5日更新

肩関節のメカニズム1

なんぎなところや! 使えば使うほどにゴリゴリ磨耗音が出やすい肩の一部分をテーマとして取り上げる。その中でも烏口突起付近の複雑に入り組んでいる空間を見る。 解剖実習では、丁寧に作業したい箇所である。組織が非常に薄く、密着しているからだ。解剖実習で学...

2018年11月30日更新

肩の3D考察

上腕二頭筋短頭と烏口腕筋は共同の腱を持つ。 この共同の腱は、上肢を外転、水平、少々外旋にすると上腕骨頭の前面部分の半分を隠すような位置にくる。 その下には腕神経叢が並んで伸びている。烏口突起の前下には肋骨に向いて小胸筋が緊張している。小胸筋の下を通過す...

2018年8月6日更新

腸腰筋②

さて昨日の続き 探索③ 股関節から「腸腰筋」をみてみよう。 脊柱から鼠径靭帯をくぐって大腿骨の小転子に付着する腸腰筋。 脊柱を下るごとに筋繊維の本数を増やし太くなり、停止部に向かってスリム化しながらカーブを描いていく。徐々に実は予想以上に恥骨筋...

2018年8月5日更新

腸腰筋①

96才のおばあちゃん。 背中が丸くなり、働き通しだった身体は背中が丸くなり真っ直ぐな基本姿勢にはなれない。 しかし 高年齢でも、「腸腰筋」を調整すると変形した下肢のバランスや脊柱も変化する。 骨粗鬆症がない状態だから手技治療も可能かもしれない。 高年齢...

2018年4月1日更新

腓骨が足裏方向へ落ちる?

「膝が痛い 」って困る!! ハイハイ・・、よ〜〜く見なくても最近、肥えてきましたし〜、筋肉はぶらさがり気味。 重力に対抗するには、まだ足りない浅い気力。 あぁ、炭水化物が嫌いって言ってみたい。 筋力が落ちると両方の下肢の外側が張り気味となる...

2016年2月6日更新

胸神経を実際に視る 解剖実習

解剖実習を経験すると、いろいろな病気やケガの時にクリアな状態で脳内に浮かんでくるということを何度となくお伝えしています。「映像」や「写真」や「絵」や「文字」から想像する皮膚の向こうの世界とは全然違うことに気づきます。最近は「立体的」な動く映像などがあり具体的に...

2016年1月6日更新

骨盤内筋

想像していこう。 骨盤と脊柱。上前腸骨棘から恥骨まで「鼠径靭帯」がつながっている。これは左右合わせると器に見える。恥骨の骨の正中に近い部分から「薄筋」「長内転筋」「恥骨筋」がぶら下がるように連なる。 正面からみるとその大腿内側3筋の裏側に見え隠れしてい...

2015年12月31日更新

心臓を出入りする血管の太さにも

解剖実習では、「筋肉」ばかりが目立つ訳ではありません。「神経」も「血管」もたくさんの「内臓」にも驚きは隠されています。今回は「動脈」です。   何故か、解剖実習をすると「あらゆる部分」がとても興味深く惹かれます。その中でも、人間といえば「...

2015年12月27日更新

経絡を追うと?何が視える?

大きな声では言いませんが、解剖実習で「経絡(ツボの流れ)」を追うことがあります。 当たり前ですが、皮下に「経絡のライン(線)」はみつかりませんでした(笑)。 でもその代わりに「重要なポイントなのだ」ということを各所で改めて感じることができます。 しかし、...

2015年12月18日更新

体性感覚2

「体性感覚」の続きです。 スタッフに伝える「感覚」についての説明の仕方。右か左かで分けることができないものを説明する場合、私はパーセンテージで表すことが多い。その理由として ① 人間の「感覚の閾値」の幅が大きい ② 好みの強弱の幅が大きい ③ ...

2015年12月17日更新

体性感覚

解剖実習で最初にメスを入れるときに、「皮膚」に接します。参加者の興味は「筋肉」や「神経」や「内臓」などなので「皮膚」はどんどん切り出し除去されていきます。 「感覚」というものに興味がある私にとっては、一律の状態である献体さんの「表皮」(一番表の皮膚)をチェッ...

2015年11月26日更新

足底腱膜炎

「足」って大好きだな~・・おもしろい!(あっヤバイ変人に滑車かけてるし・・。) ほぐすのが大好きで、足裏の施術に至っては、リフレクソロジーでも揉みほぐすし~、でもタイ古式マッサージで膝や肘を使って指圧するのも充実な気分なのですー!時間忘れて継続してやれてしま...

2015年11月14日更新

肺を視てみよう。

解剖実習で献体さんから「肺」を取り出すのに結構大変である。なぜなら、肺は胸郭内で浮いている状態にみえるが、実は周囲はその位置に保つ為(?)の細かい繊維が無数にあるから。だから、大きいチューブを切断した後もスルッと取り出せず、はがすようにゆっくり取り出すのです。...

2015年11月9日更新

呼吸の大切さを体感してもらい伝える。

皆さんは、「どのくらい息が吸えますか。息を吸うとキツイ感じがしませんか。・・・ゆっくり深呼吸するとむせたりしませんか。」 運動をされている方にとっては、対象外の不思議な疑問です。運動をされていない方だって、「必要最小限」の呼吸で不自由もない。だから、普段「困...

2015年10月28日更新

横隔膜の上と下で考えてみよう。

世の中には、実際にやってみないとわからないということがあります。でも、骨折も出来ればしたくない(笑)。せいぜい「ギックリ腰」報告レベル。今回は、レベルをまたさらに下げて「ぶらさがる」ネタにしました。 鉄棒にぶら下がって考える。プロの体操の方にはよくわから...

2015年10月19日更新

腫脹

前回に引き続きまして「筋膜」。 「筋膜」という言葉を使ってみようかと思いながら・・やはり「筋肉」中心に会話している毎日です(笑)。でも今日は、「筋膜」についての初歩的な(私の)自問自答の一つを出したいと思います。毎度ですが・・・私は細かい部分でも知りたい!(...

2015年10月10日更新

筋膜とその表現方法の難しさ。

ここ何年かで「筋膜」、「筋膜」って世間からこの言葉が聞こえ始めた。 治療家より先に受け手(患者)側から「これって、原因は筋膜でしょ!原因は!」なんていうこともあるかもしれない。 よくこんなことを考える。痛めた部分が筋膜ってどんな状態なのだろう。 筋肉...

2015年9月29日更新

肩甲骨周りを考えてみよう

「肩甲骨」に(約)16の筋肉が付着している。以前に勉強会の資料を作るのにまとめた数字である。今日は久しぶりに「肩甲骨」に思いを寄せてみたくなった。 「肩甲骨」って・・・「肩甲骨」自身がまず動く(当たり前)。それも、程よい自由さを持って動くところが大好き♡...

2015年9月21日更新

骨と腱と靭帯の繋がりと機能は

「人間」って深い!深すぎて広すぎるこの宇宙は、私のおヒマな頭の小さな研究の材料には興味を引きすぎる。何だって「モッテコイヤ~!」である。 その中でも初歩時に触れる単純な「骨と腱と靭帯のつながりと機能」は、今でも私にとって興味が続いていることのひとつ。...

2015年9月11日更新

膝窩筋

1つの言葉だったり筋肉だったり、1つのキッカケを自分なりに受け取って考察するのが私のクセである。感じたらその先の展開が生まれるような気がする。実に変態な、いや変であり面倒なクセなのだ。 そういえば9/7付けの読売新聞の『編集手帳』というコーナーに...

2015年8月19日更新

交感神経幹

有名な話。 「しょっぱい涙」と「しょっぱくない涙」があるという。無意識に眼球を乾燥から守る手段としての潤いとは別の話である。今日はよく考えてみよう。なぜなら、わたくし毎年の夏に高校野球を始めたくさんのスポーツなどで熱い涙をもらい泣きするからだ。さて、悔しい感...