理学療法士 飯島弘貴先生コラム
2020年3月16日更新
「膝蓋骨の発生メカニズム」理学療法士 飯島弘貴先生のコラム
人体の骨格や関節はどのように形成されるのでしょうか?また、骨格や関節の形成過程において、筋肉はどういった役割を担っているのでしょうか?個人的な経験則ですが、医療専門職の養成校における解剖学の講義や実習では、カリキュラム時間上の制約によってこのような発生...
2019年12月20日更新
「大腿四頭筋、実は第5の筋肉が存在する」理学療法士 飯島弘貴先生のコラム
大腿四頭筋には、実は第5の筋肉が存在することをご存じでしょうか?大腿四頭筋は、その名前のとおり、四つの筋肉(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)から構成されるというのが一般的な認識です。私も解剖学の授業でこのように教わりましたが...
2019年11月16日更新
「膝関節筋の謎」理学療法士 飯島弘貴先生のコラム
解剖学の教科書を読むと、膝関節筋は大腿骨遠位前面から始まり、膝関節包に終わるとあります。このことから、膝関節筋は膝関節包を引っ張る独立した骨格筋であるかのように思ってしまいがちですが、本当でしょうか?今回は、主に解剖献体を対象に行われたスタディを基に、...
2019年10月14日更新
「膝窩筋の機能解剖」理学療法士 飯島弘貴先生のコラム
第3回では、膝窩筋の機能解剖ついてお話します。膝窩筋は三角状の薄い扁平な骨格筋で、膝関節後面の膝窩や膝関節後外側支持機構の構成要素です。膝窩筋の損傷や腱炎は膝窩部外側に生じる疼痛に関与することから¹・²、膝窩筋の機能解剖への十分な理解は臨床上重要となり...
2019年9月12日更新
「変形性膝関節症に伴う膝関節痛」と「関節軟骨や滑膜組織等の関節構成体の関係性」
第2回では、変形性膝関節症に伴う膝関節痛と、関節軟骨や滑膜組織等の関節構成体の関係性についてお話します。東京大学の大規模コホート調査では、変形性膝関節症者の約半数で関節痛を有するとされています。人工膝関節置換術を行った場合でも20%の症例で関節痛が残存する1、...
2019年8月1日更新
<正常な関節軟骨構造や機能と歩行バイオメカニクスの関係性>
はじめまして!この度、解剖実習アカデミーさんを通じて情報を発信することになりました、飯島弘貴です。私は理学療法士という肩書を持ちながら、現在は米国にて、変形性関節症と呼ばれる関節軟骨疾患に関する医学研究に没頭しています。これまでに関わったヒト解剖実習での知見や...