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2019年10月20日更新

「解剖×英語」理学療法士 田代雄斗先生のコラム


世界で標準の言語は「英語」です。今後少なくとも数十年間は変わることがないでしょう。世界経済フォーラムによる2016年の発表によると、英語を話す人は世界に約15億人いると推測されています。つまり、全世界の5人に4人は”英語が話せない”のです。日本人は英語が話せないとよく言われますが、基礎教育として学んできたことで十分会話は可能です。それに加えて医学英語を学ぶことによって解剖実習中に海外の講師の先生がしゃべっている内容を少し理解できたり、海外の同業種の方と英会話をしたりするきっかけになると思います。今回は解剖にまつわる英語を勉強してみましょう。

まずは人体における基本となる骨格について学んでみましょう。まずは脊柱(Spine)に関して。まず脊柱は頚椎(Cervical spine)、胸椎(Thoracic spine)、腰椎(Lumbar or Lumber spine)、仙椎(Sacral spine)に分かれます。それぞれの脊椎から伸びる脊髄神経には用語の頭文字がとられ、C1〜C8、Th1〜Th12、L1〜L5、S1〜S5と呼ばれることになります。次に骨盤(Pelvis)に関しては、
腸骨(Ilium)、尾骨(Tailbone)、恥骨(Pubic bone)と部分によってそれぞれ呼ばれ方が異なっています。これで骨盤〜脊柱という人体の中心部分に関する解剖学的な英語名称を学べたわけですが、次の段落では骨盤・脊柱から先の部分の名称について確認していきましょう。

まずは下肢から見ていくと、股関節(Hip joint)を介して大腿骨(Femur or Thighbone)に繋がっています。大腿骨に関しては呼び方が2種類出てきていますが、今後筋肉や靭帯の名前を覚えていこうとする際にそれぞれの名前と似た名称が出てくることもあるのでなんとなく頭の残しておけると良いと思います。大腿骨の先としては、膝蓋骨(Patella)脛骨(Tibia or Shinbone)腓骨(Fibula)が下腿周辺に存在しています。そこから先の足部(Foot)に関しては骨の名前が多くなりますがざっと確認すると、距骨(Talus)、踵骨(Calcaneus)、楔状骨(Cuneiform)、立方骨(Cuboid)、舟状骨(Navicular)、中足骨(Metatarsal)、基節骨(Proximal phalanx)、中節骨(Middle phalanx)、末節骨(Distal phalanx)、となります。こちらに関しても今後筋肉や靭帯、そして関節の名前を覚えていく際には頭に入れておくと理解しやすくなると思います。

そして上肢に関してですが、脊柱から繋がる体幹に近い部分としては、肋骨(Rib)、肩甲骨(Scapula)、鎖骨(Clavicle)、胸骨(Sternum)があります。そして肩関節(Shoulder joint)から先には上腕骨(Humerus)、橈骨(Radius)、尺骨(Ulna)。手関節から先に関しては、舟状骨(Scaphoid)、月状骨(Lunate)、三角骨(Triquetrum)、豆状骨(Pisiform)、大菱形骨(Trapezium)、小菱形骨(Trapezoid)、有頭骨(Capitate)、有鉤骨(Hamate)、中手骨(Metacarpal)、基節骨(Proximal phalanx)、中節骨(Middle phalanx)、末節骨(Distal phalanx)となります。舟状骨は足にあるもとの日本語では同様ですが、英語ではそれぞれNavicularとScaphoidのように呼び方が異なるので別で覚えておくとよいでしょう。頭に関しては細かくみていくと名称は多いですが頭蓋骨(Cranial)と下顎骨(Mandible)の確認にとどめておきます。

最後に姿勢をみる際の面についても確認しておけたらと思います。姿勢として主なものに関しては以下の通りで立位(Standing or Erect or Upright)、座位(Sitting)、腹臥位(Prone or Abdominal position)、背臥位(Supine or Dorsal position)がありますが、これは英会話をしていく中で肢位を指示する際に必要になってくるため覚えておけると良いでしょう。また姿勢をみる際には3つの面を考えるのが一般的ですが、それが前額面(Frontal)矢状面(Sagittal)水平面(Horizontal)です。今回はおおざっぱに骨格と姿勢における医学的英単語について確認をしましたが、今後はより発展的でかつ実践でも使えるような英語をお伝えしていけたらと思います。

 

 

《田代雄斗先生プロフィール》
愛知県豊橋市出身。
京都大学医学部人間健康科学科にて理学療法士資格を取得し、同大学院にて主に腰痛・物理療法・障碍者の就労支援に関する研究を行う。
〈現在の活動〉
・ボート競技のトレーナー活動
今後障碍者ボート競技においては国際クライファイヤー資格取得予定
・競走馬のコンディショニング
下肢や腰部の障害予防や、レース後の疲労回復などを担当
・株式会社HILUCO 代表取締役
主に障碍者の就労支援を目的とした事業を展開