解剖実習で実際にみた足底を西洋医学の視点でリフレクソロジーを施術する事ができれば、更にスキルアップではないだろうか。この辺りをシェアしたいと思います。
もちろんリフレクソロジーは西洋医学の要素なんだけど、より深く解剖実習で解剖学を学んだ人たちは説得力がパワーアップする事間違いなし。
さてリフレクソロジーのスタートは下腿の全面側(前脛骨筋)に近位している前脛骨動脈の伴行静脈、前脛骨静脈、先ずはそれらの血管を意識しながらストロークしていく。その血管のそばを通るリンパも一緒に流していく事ができる。
そして足底へ
ヒトの足底は厚い皮膚があり、クッションとなる脂肪があるのが普通である(解剖学の文献でもそのように記載されている事が多い。)
実際の人間の足の裏は、年々皮膚と脂肪が同化してくるらしい。そして、この大きな体を支えるしっかりとした足底が形成されていく。
だから解剖すると、あの黄色くトウモロコシのようだった脂肪やスクランブルエッグのようだった脂肪はお目見えしない。白っぽく同化した皮膚脂肪である。それらを削いでいくと直ぐに血管や長趾屈筋腱などが見えてくる。
今回は血管でも静脈に注目してみる。結構地味な足底の静脈なのでなかなかいい文献を探せない(笑)、動脈は心臓というポンプによって全身に送り出されるが、戻るためには、戻るためのポンプが必要だ。下腿の筋肉というポンプで静脈を心臓に戻し全身の血液を循環させるわけだ。
ここではあえて、東洋医学的ツボや反射区の起源には触れずに置いておくとする。
この下腿の静脈の流れを良くするために足底から刺激を入れて、滞り気味の毛細血管まで循環を良くする事が出来たら体は喜ぶであろう。
その無数の毛細血管が活動し始め、全身を巡り心臓に戻る。
そしてキレイになった新しい血液がまた全身へと巡る。
そもそも人間には自然治癒力というのがあるのだから、ヘタっている所に新しい血液が回れば細胞も活性化する。
実際に足底を開けてみると意外とシンプルにコンパクトにまとまっている、あの小さな足底の中に無数の毛細血管と沢山の神経もあるのだが、あまりにも繊細過ぎて確認できないものもある。
足底の神経の中には副交感神経を優位にする働きを促すものもあるだろう。
さらに足底の動脈と静脈は、(外側足底静脈、外側足底動脈など)伴行しているからあの小さな足底を施術者が刺激をしてゆくことはそんなに難しいことではない。自分たちが実際に見てきた血管を想像しながら施術をするということ。つま先という先端にだって、底側趾静脈、総底側趾動脈、固有底側趾動脈があるから隅々まで刺激していくと足先や足底が温かくなってくる。この末端の血流を良くすることが大事であるので、実際の解剖で見て触った情報をイメージしながら足底を刺激していったら、とても効果的だと思う。
あーーーーー足底の話してたらキリがないかもしれない(≧▽≦)
続きはまた!