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2015年6月10日更新

大榎良則先生によるワンデー腰痛セミナー

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6月7日「大榎先生のワンデー腰痛セミナー」取材にお邪魔してきました。
3回目です! またまた満席です。
今回は8月から始まる「腰痛塾」の講師でもある、田中PTの紹介もありました。
ですので、柔整師でありPTである田中先生をメインした記事にしました。
3時間のタイトな時間ではもちろん「さわり」の部分しか聞けない、観れないですが、それでも情報が満載でした。ピンポイントの情報が凄すぎて、結果が知りたくなる。これが本音です。

さて、ではレポートしていきます。
① 大榎良則主催「腰痛塾とは」(大榎先生資料より抜粋)
② 田中先生紹介
③ 講義内容(田中PT)
④ 講義内容(大榎先生)
⑤ 補足事項等
⑥ 参加者の感想
⑦ 院の紹介

① 大榎良則主催「腰痛塾とは」
1. 10年病院勤務で気づいた 西洋医学の強さと弱さ
2. 開業当初1日3人しか来なかった時からスタート
3. 当院の2年後の指標と、壮大な事業計画の全貌
4. 医師が認めるために、腰痛治療に最低限必要なスキルとは
5. これを知らないと医師・他職種から相手にされません
6. 2012年医師発表の腰痛ガイドラインの全貌
7. レントゲンのウソと真実 レントゲンでは2つしかわからない
8. アメリカ、イギリス、EUの世界の腰痛ガイドライン公開解説
9. 職業別腰痛割合と、年齢による羅漢率データーの真実
10. 世界で認められて、日本で認められない強烈な治療法とは?
11. 腰痛治療の新常識!!まだ、安静・牽引をしていますか?
12. おおえのき式、腰痛症例別チャート公開
13. これで解決!! 3か月続く腰痛の対応奥義
14. MRIの意味と使い方
15. 医師が納得する腰痛治療とは・・・
16. 病院で行っている現在の腰痛治療とは・・・
17. 先生はブロック注射を説明できますか?
18. 慢性化のメカニズムを解明!!
19. ブロック注射からヒントをえた治療法
20. 当院がパーマ大学の脊椎治療を採用した理由
21. 腰痛手技はここを求め続けたほうが良い
22. 究極の腰痛治療手技とは?
23. 帰国したパーマ大学DCから聞く、最新の世界基準の脊椎治療の現状
24. 治療効果は痛み、見た目で評価するな、○○で評価する
25. 医師も納得するまやかしでない、ビフォー・アフターの正しい説明
(大榎先生の資料抜粋)


田中信先生 株式会社 フィジオ代表取締役
理学療法士 柔道整復師
四日市富田浜病院にて、10年理学療法士・柔道整復師
として勤務し、医師の信頼関係は絶大。
自信も名門野球部で社会人になっても一線で活躍中。
その経験を活かし、スポーツに特化した治療を行っている。
病院退職して、現在午前中は機能訓練特化デイケア
午後は完全自費治療の介護施設併設スポーツ特化の治療院を経営している。

③田中PT講義内容
腰痛には「特異的腰痛」15%と「非特異的腰痛」85%がある。
その「特異性腰痛」15%を見逃してはいけない。
この15%の症例は下記の通り。
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・圧迫骨折
・感染症の脊椎炎
・大動脈瘤
・尿道結石
上記を見逃さないための、レントゲンの診方や、CT、MRIの診方をレクチャーしてくれました。
中々画像というものに見慣れていない先生が多くいる中、私を含め「画像」というものに皆さん興味津々。
要は「見慣れる事が大事」だそう。 「何となくオカシイ。。。」と思う事。まずはそこから。

田中PTがなぜ柔道整復師から理学療法士の資格まで取得しようと思ったのかを先に伝えてしまおう。
ここは田中PTの言葉をそのまま引用させてもらう。
「柔整はどうしてもプロセスを度外視して、ここが悪いならここを治せばいいじゃん。となるけど、僕はもっとプロセスを勉強したかったのでPTになったんですよ」
(ふむふむ、私ももう少し若かったら、柔整師かPTになりたかったな。。。)

なので、整形外科出身の田中PTの講義は、リハビリのスケージューリングからスポーツごとに特化したリハビリ、術後のリハビリ、KWテスト、ストレッチと知識満載だ。
中でも気になるところをいくつかピックアップしたいと思う。
もちろん全てをお伝えすることは出来ない。何故なら、参加者の皆さんは受講費を払っているわけだから、ここで全部公開という訳にはいかない。ご了承下され<(_ _)>

【KWテスト】
体幹の力がどのくらいあるのか5種目40点満点のテストらしい。
腰痛を患っている患者さんは大体20点台~10点台だそうで全然出来ないとか。
※これの利点: 指標は40点取れる事で、主観ではなく客観的に評価できることが大事。

【ストレッチ】
ストレッチには「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」があるが、例えば静的ストレッチはそれだけじゃなくPNFのようなものと組合すことで効果がでる。

【呼吸】
とにかく呼吸の仕方が大事。呼吸の仕方にも色々ある。(例:胸郭の呼吸など)

田中PTの治療に対する考えは、「人間どこか1か所悪くなると連動してどこか悪くなるという診方をしている。日々、そんなに難しく特別な事はしていない。ひとつづつヒモ解いていく事が大事。病院ではこんな事をやっているんだよ。というのを知ってもらいたい。」
腰痛塾へ参加する先生方にもこの想いは伝わったと思う。
田中PT「想い」のある講義ありがとうございました!


さーーーてお次は大榎先生です。
今回は、時間の無い中、かなり技術寄りの講義をして下さいました。
その中で「ここは大事!」と感じたところを皆さんにシェアしたいと思います。
いつものトークありきは少し封印。根本的な西洋医学に対する考えは前回のセミナー報告でもしているので割愛させて頂くが、是非、下記からもチェックしてほしい。
福岡腰痛セミナーhttps://kaiboac.com/workshop/1207/

最強腰痛セミナーhttps://kaiboac.com/seminar/1767/

腰痛塾https://www.gipsjyuku.com/seminarbackache/

【大榎先生の今回のポイント】
・「画像」正常なレントゲンをいかに多く視るか。
・解剖の大事さ(触診力が格段に上がる)
・リスキーな手技はしない。
・肩の高さや足の長さの多少の差異にフォーカスしない。
― 何故なら、医師がその事を重要視しているか?
― 即効性があるからそろえる事は出来るが、持続性はあるのか?

【実技編】
・筋膜リリース
・加圧の仕方
・作業でマッサージするのではない

*今回は解剖実習の後のセミナーという事もあり、説得力が更に倍増!!!!!
腰痛塾であるから「脊柱起立筋」にフォーカス。

「脊柱起立筋は3つある。棘筋、最長筋、腸肋筋、解剖でこれらを全部外したら骨盤がグラグラになるのか?と思ったらならない。結局何故かというと、ここには多裂筋や棘筋更にコアな筋肉がある。ここにアプローチしないと骨は動かない。これは自分で視て体験した事。
じゃぁコアな筋肉に手が届くのか?というと届かない。
だけど、そこを狙う事が大事。」

・L3、L4、L5、しっかり場所を決めてアプローチしていく。
・数センチの間隔が分からなければ手技はやめた方がいい。(厳しいお言葉ですがごもっともですね。)

今回は本当に技術をメインにしておりましたが技術中の講義の中にもキーワードは沢山ありました。全部をお伝えする事は出来ないけれど、8月スタートの「腰痛塾」が本当に楽しみになりました。
とことん西洋医学にこだわる大榎先生だからこそ開催出来る「腰痛塾」
素晴らしい講師陣と共に熱い「腰痛塾」に期待は高まるばかり!!!

⑤補足事項
今回私(小池)が取材に伺ったのは、私も素人ながらに気になっていたところがあって、それを大榎先生に個人的に聞きました。
「腰痛治療はトムソンベッドじゃなきゃダメですか?」っていう事です。
要はカイロプラクティック限定になるじゃないですか。前回の東京ワンデーは、54名中カイロプラクティックの先生が10名ぐらいだったのですよ。そうなると参加者としては、「え?トムソンベッド使わなくちゃいけないのかな?」って思うじゃないですか。ですので、それを聞いたところ、「うちはトムソンベッドしかないから東京に送り込んでいるけれどトムソンベッドじゃなくて大丈夫ですよ」と。「でもトムソンベッドがあったらさらにいいよね」という話しがありました。

⑥感想
◆湊健治先生(松戸市:きよしヶ丘整骨院)ギプス塾4期生
8月から腰痛塾が開催されるって事で、ワンデーセミナーは福岡に続き参加を決めました。
トムソンベッドを使った治療を再度確認したいと思ったので。
大榎先生もおっしゃっていたようにカイロのリスティング、カイロの理論は度外視して、いいところを取り入れていく。
例えば、足の長さうんぬんではなくて、動きにフォーカスする。動きの悪い人に動きを付ける。それによって関節が柔らかくなったり柔軟性がついていずれは痛みも取れていくっていう考えは患者さんが納得してくれるし、その考え方はいいなって思う。
施術もトムソンベッドを使用しているけど、横向きになってやっていましたから、まずはトムソンベッドじゃなくても出来る事が分かった。平ベッドでも出来る事ですよ。
大圧でかまわないって大榎先生がおっしゃっていたので、それはそれで使えるかなと思いました。実際に塾に入れば、もっと詳細な情報や資料も頂けますしね。楽しみですよ。

◆織田亮介先生(健陽整骨院)ギプス塾2期生
今回参加したきっかけは、やっぱり最低限知らなくちゃいけない知識とか、医療人として必要な、実際の現場で感じ、やっておかなくちゃいけないこととかマインドとか、学べる事多いと思ったのが大榎先生のセミナーだと思ったからです。やっぱり来るとパワーいただけたりとか、来る他の先生方も意識が高いので、出会いも凄くいいと思ってリピートしてます。
セミナー参加の一番の理由は、はっきり言って外傷に対しての自信がなかったからですね。
やっぱり同じ柔整の先生で、外傷にすごくこだわりの強い人がいて、信頼もしっかり得てるし。自分が患者さんに対してちゃんと鑑別診断をして、この人はこうだよってことを評価して、頼る、軌道に乗っけていく姿を見て、自分もこうなりたいなって思いました。
そういう所を学べそうだなっていうのを色々な人のつてで聞いて。これは大榎先生の所で学ぶしかないなって思って選んだのがギプス塾でした。
腰痛塾への興味は腰痛ってところだし、いろんな要因があると思うんですよ。心因性だったりとか、それこそ内臓疾患の問題だったり環境ホルモンとか食事とかいろいろあると思うんですよ。そういうところの明確な指導を持っているのが大榎先生だろうと。そこで自分の考えと擦り合わせたかったんですよ。自分の中である程度あったとしても見落としがあるかもしれない。大榎先生はそういうことをしっかりやってるっていう信頼があるので、自分に足りないところをちゃんと補って、またより確実な医療っていうのを提供したいと。で参加を決めました。

◆中川智之先生(長野県臥竜の里指圧治療院とかかやぎ体操教室)
ワンデーセミナー参加のきっかけは、更なる知識を広げたいと思ったからです。
今回柔道整復師の方が多いんですけれども、大榎先生おっしゃったように、資格に関係なく柔軟にいろんな視点から見るっていうのは大事だと思ってるんで、また新しい視点を取り入れたいなってことで受けたいと思いました。
大榎先生も一番最初におっしゃっていましたけど、医療用語の英語が出来るか出来ないかで全然違う。あるリハビリ施設の作業員見ているとトップの先生が常に朝から英語の勉強をしているんですよ。その先生が圧倒的に技術力が高い。全然違うなと。
私たちが日本語で見ている文献ってたかが知れてるっていう状態なのでその辺はやっぱり大榎先生もそうで。英語でちゃんと理解してもらっているっていうのはすごいことだと思いましたね。世界基準ていうのは知るべきですね。

◆E.S先生(匿名)
セミナーには参加したいと常々思っていたのですが、鈴鹿までは行けないなと思っていたら東京開催を知りました。特別腰ってわけではなくてセミナーって他にもいろいろ話聞けるので参加しましたが、びっくりしました。
今まで聞いていた事、自分がやってきたことが全く違うってこと。
私も今までは患者さんに安静にしてください。しばらくは動いちゃだめ。仕事も休んでください。と伝えていたが180度違う。世界基準の腰痛ガイドラインというのはそういうことなのかと。目から鱗ですね。世界基準のガイドライン、そういうのがあるっていうのも知らなかったし。
実技あれはちょっとぜひモノにしたいなって思いましたね。
トムソンベッドなしで出来るんですよね。助かります。

◆志賀隆洋先生(茨城県 あお整骨院)
大榎先生のセミナーは東京のセラピストエキスポというので今年の3月に会った頃に一度参加させていただいたんですけれども、今回の腰痛セミナーに興味があったのは、実際に今、来院の患者さまが腰痛の方ってすごく多い。その需要っていうのがあるので、そこに特化した治療だったりとかを取り入れたいなと思いまして参加させていただきました。
結果、面白かったです。まず、腰痛ガイドっていうガイドがあるっていうところと、施術の仕方ですね。あと大榎先生の考え方とか参考になりました。今後の業界を盛り上げてくれると刺激になりました。ありがとうございました。

◆木村康範先生
参加のきっかけはフェイスブックです。僕の先輩がギプス塾に行ってるんで、それのつながりでよく情報が流れてきます。今、現状に満足してないからもっと上目指したいと思い参加しました。
講義受けて、今やってることがちょっと否定された感じもしました。自分のやってる事がやっぱり大したことないなっていうのは、実感しました。腰痛塾に行かんと結局意味ないですね。
一番早く活かせるのは腰痛塾かなとは。神戸から来た甲斐がありました。最高です。

◆川崎明治先生(福岡県 鍼灸整骨院)
参加しようと思ったきっかけは、大榎先生の実績を見て。どんな事をやているのか興味津々でした。わりと西洋医学系なのであんまり違和感がなかったです。
あとはちょっとマニアック的なところもあるので、やっぱりその(部位)展開とかテンポありますけど、今後そのいっぱい増やしていくには、誰でも出来るとかっていうふうなところが、何かひとつとかふたつ、スキルとして持っておかないと、このままやっていけないかなっていうのが感想です。そのひとつの方法として、ギプスもそうだと思うんですけど、腰痛セミナーにしても受けるっていうのが大きくあるんじゃないかなっていうのが今日の感想だと思います。

◆桑田武志先生(千葉県 接骨院)
大榎先生が発信しているフェイスブックの記事にすごく共感出来る内容でしたので、腰痛の治療に対しての共感、なんか疑わしい治療じゃないだろうなと思い参加しようかなと思いました。どういうことをやっているのかなと聞きたいなとか。今やっている自分の治療も悪いとは思ってないですけど、まあ100%治せるかって言ったら100%は無理で。それでも少しでもまた何か良いものが得られればなと思って。ひとつでもふたつでも何か得る事があればいいかなと思って。良い治療でも患者さんが受け入れてくれるかどうかが問題。それが理論的にあってもエビデンスがあったとしても、患者さんは患者さんなりの色々すりこまれていることがあるんで。それをどういう指導をするか。こちらのいうことを信じてくれるのかっていうこと。良い治療でも患者さんが納得してくれないと困る。納得のさせ方。痛いのに動きなさいってこの先生何言ってるの?って言われちゃうと困るから。
でもこれが180度変わるということなんでしょうね。
今回のセミナー内容はスタッフに教えてあげられるかな、患者さんにはそこまで理解出来ないので。スタッフに教えてあげられてスタッフに「あ、そうなんだ」と理解してプライド持ってやってくれれば、患者さんにもいい影響があると。スタッフを納得させるっていうのはやっぱり大事だと思うし。患者さんはやっぱり人によって違うし、納得しない人は納得しないかなと思ってるんで。そこは、スタッフでいうと、いかに指導出来るかっていうヒントが何個かあって。これを持ち帰って伝えようかなって思います。今日はありがとうございました。


【 大榎良則 先生 】
社団法人 日本柔整外傷協会 理事長 大榎良則
四日市・東京北品川の地域中核病院で10年勤務し最先端の西洋医学を
徹底的に学ぶ。整復固定500件以上、延べ70万人のリハビリ疾患を経験。
その後神戸市にて米国認定カイロ医師(DC)から脊椎専門治療院にて3年間勤務。
鈴鹿で開業し、3年で一院一日最高365人施術できる東海最大規模(600坪)の介護施設併設鍼灸接骨院を作り上げる。
日本で唯一の外傷+王道経営法に特化した伝説のギプス塾は現在2年待ちの大反響。
平成27年、品川分院開院 介護入所施設開院 デイケア4施設目開院

記事担当:小池