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2014年11月15日更新

脊柱管を切断!! 背面の解剖 2


馬尾神経_640

背面部分
まず、脊髄神経!これを見た経験は筋肉を見た以上に予想外で貴重で衝撃だった。脳は別として神経のおおもとなのであるよ。
実際に見ることになるとは聞いていたが、全員脊柱の切断はドキドキだったに違いありません。
背部の筋肉をすべて除いたあと、背面から頸椎から腰椎までの棘突起の左右両側を電動ノコギリで切っていきます。ひとりひとり入刀させていただきました。脊髄にキズをつけないように角度に気を付けて行います。
先生のとんかちでの調整後、取り外し、歓声があがりました。驚きに満ちた歓声です。
脊髄神経はとてもきれいです。太いうどんのようにつるんとしていて馬尾まで白くてとてもきれい。長さの個人差はあるが25センチ位。L2くらいに馬尾がきている。ネットでみた写真より全然きれいでキズひとつない。素晴らしい。全体が、薄い透明な髄膜に覆われている。硬膜
運動神経の前根・知覚神経の後根、混合神経、脊髄神経節。

こんな話が以前テレビで取り上げられました。
ヘルニアとの鑑別が難しいとされた症例である。
脊髄終糸症候群・・・脊髄終糸という組織は身体が前屈すると脊髄が頭側にゴムのように引っ張られます。なんらかの理由で脊髄(?)が硬い人は、牽引力がかかり前屈で腰痛、下肢痛、頻尿の症状がでる。ヘルニアとの誤診も多いという。前かがみをするとき痛みが出るなどはヘルニアとの誤診の理由も納得。馬尾ではなく、終糸を切り離すと症状改善するという。切断されると脊髄は1~2センチ短縮する。問題ないらしい。予後は98%くらいの確立で良好。
その治療で切断する部分の「終糸」も見せていただきました。全部切るのではなくて馬尾の束の中の終末根を探す。フムフム。

胸神経、腰神経が孔を通っていく通路も見せていただきました。
本当に人間の構造は精密ですね。
そして、黄色靱帯は本当に黄色い!脊髄を除いた下から見えてきた黄色なのだ。
椎間板はプルプルではなかった。
椎体と椎間板がしっかりくっついて硬い。
肋間神経の経路も機能的である。肋骨の内側の下の方で肋骨に守られる感じで肋骨に沿って走行している。「肋間神経痛はここなんだ」と納得する。

今回は鍼を打って深さの確認をしたいという申し出を、解剖と同時進行で試験した。何か所かの試験の中でまず「肺への距離感」はクリアになったのではないでしょうか。届かないわけではないが距離感を実際に目で確認するのだからある意味すごい確認をしたわけだ。(置鍼時、何層にもなる筋肉の動きで深くもぐりこんでいくとか、自然気胸もあるのでそれはそれで念頭にはおくが)
鍼施術でターゲットとする筋肉などの形状は皮膚表面からでも充分感知できる。
しかし、スポーツ外傷での外傷部位の判断と検査法も確認できた。
新たに筋肉の相互作用を知ることによりスポーツにおけるトレーニングの補強部位と方法。それは機能的にパワーアップするために必要な筋肉の弱点を見つける判断材料にもつながる。
そして脳神経、脊髄神経をより知ることで治療上への反映。
先生の講義でたくさんお聞きしたこと。細かい部分含めすべてが本だけでは学べないものばかりである。
本当に解剖実習は有益だ。