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2015年1月20日更新

前腕の解剖


【前腕】解剖しましょう。

仰向けになった時にもう一度 *¹「腕神経叢」を視て確認してから、まず前腕内側の皮を切って開いていく。

多少なりともある脂肪たちを除去していくとキレイな白い「組織膜」に辿り着く。組織膜の上から分かる「筋」を実際に手で探り、この芸術的な「屈筋群」がどうなっているのかを視ていく。
カレンさん(仮名)64歳。 年齢もあるが、手足が細い献体だったため「筋」も細く最初に見える「椀橈骨筋」や「橈骨手根屈筋」はしっかり視えるし分かる。「長掌筋」や「浅指屈筋」、「深指屈筋」などは他の筋と混ざり合って本当に分かりづらい。手首の腱側から視て辿れば分かるのかもしれないが、年齢と手の細さで、足底と同じように、皮膚と脂肪と組織膜が一体になっているよう。 もちろん気を付けて視ればきちんと視れるし、解剖の先生に聞けば教えてくれる。
しかし私の場合、手首と手のひらの方が気になってしまい、「まぁいいか」という気持ちになってしまった。(みなさんごめんなさい。レポート出来なくて(笑) 次回3月にきちんと視てきます。)

さて、なぜ私が手首と手掌が気になるかというと「手根管症候群」になったことがあったから。「腱鞘炎」かとおもったら違った。でも、これも職業柄しょうがない。しっかりサポーターを巻いて。。。完治には半年くらいかかったかな。 だから、解剖で視たかったのは「筋支帯」この部分がとても気になる。どんな風にあの細い腱の集合体をまとめているのだろう。筋から細く腱になり、それはキレイに立てに並び手に繋がってゆく。でも「筋支帯」の部分だけ横に巻かれているみたいになっているわけだ。もちろん「前腕筋膜」や「手掌腱膜の横行繊維」というもあるわけだから判断が難しい。組織膜は本当に薄いものや、固いもの、色々あります。
結果、やはり想像していた、いわゆる「帯」ではない。帯らしきものなのだろうと思うが、献体の年齢が関係しているのか、皮膚と脂肪が同化している状態なので、それらしき「膜」みたいな状態になっていた。

「視れない事」それはそれでしょうがない。よくあることです。確かに生きている時と、死亡直後、ホルマリン処理されてからの日数も関係してくるだろう。「絶対に、こうである」という事はないからね。年齢も関係するし、病気も関係したりする。

でも今回は横に巻かれているらしき「膜」を視る事ができた。まずはこれで十分。

前腕外側の伸筋群も視ます。やはり手は芸術的。前腕から手掌にかけての「精密さ」は感動するとしか言いようがない。生活し、仕事をし、その仕事の中には職人的な仕事もあると思うが、ものを作る人たちのあの細かな動きを「手」という部位がやるのだから。
ピアニストとかも凄いですね。

手掌の解剖に関しては、やはり足底と同じように皮膚と脂肪が同化していることが確認できる。手掌筋から手掌にいき、その腱が手掌に広がる様子は、足底の時と同様で伸びるテーピングで張り巡らされた感じです。よく出来ている。
手は脳と直結しているわけだから、リハビリと一緒で、意識をして動かせば、どんどん器用になるのかな。

ふと、先日の夜遊びで行った、マジシャンバーのマジシャンを想い出し、感心してしまう私。。。(笑)

【支配神経にズームアップ】
・橈骨手根屈筋:正中神経(C6,7,8)
・長掌筋:正中神経(C(6),7,8,T1)
・尺側手根屈筋:尺骨神経(C7,8,T1)
・浅指屈筋:正中神経(C7,8,T1)
・深指屈筋:内側半は尺骨神経(C7,8,T1)、外側半は正中神経(C7,8,T1)の時には尺骨神経が筋全体を支配することもある。
・長母指屈筋:正中神経(C6,7,8)

やっぱり「椀神経叢」の予習復習は大事ね!

*1「腕神経叢」
http://kaiboac.com/anatomy-report/1078/

 

記事担当:小池

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(今日の手タレ:母)(笑)