「おしり、おしり、おしりのきもち~・・・」子供が小さい時のこの口癖は永遠の謎のままである。
「おしり」にいく前に・・・。
途中、起始停止とか入るけど、プラスアルファの手技の事も書きましたので、最後まで読んで下さいね!
マッサージをする前に、チェックする態勢がうちにはいくつかある。このかたの骨格、年齢、長時間の同態勢の禁止もありお客様を考えてのことである。腰痛の方や四十肩の方、ケガをされている方などもちろん、「心地よく長時間くつろげること」と私達が「集中して施術できる」ようにの配慮である。うつ伏せ、横向き、仰向けなどの時の骨格の状態と筋肉をみることの意味が解るようにつたえるのが私の役目でもあるのだが、最初はマニュアル的感覚で難しくもない。理解ができるとスタッフたちは工夫をはじめてくる。遠巻きに私はチェックしているが、教えていないのに工夫するって大事なので、否定せず角度の調整ぐらいでOKを出す。これがどんなに大事なのかは、いずれわかる。
名物「おしりってマッサージが気持ちいいのだ!」
と豪語するうちのスタッフのマッサージは、やはり上手い。
好きなのはいいのですが、筋肉の模型を作ってきたときには負けを感じましたよ(大笑)。
でも意外と芯をつくと痛みも「ピリッ」と出たり。なかなか「気持ちいい」は難しい。
腰を触らなくても骨盤部をほぐせば「腰の張りは半分以下に減る」。知っていると思うけど。
これを考えて先に臀部(おしり)をほぐす。骨盤まわりってこと。
前回、坐骨神経で骨格がどうこう言いました。
・申し訳ないがお腹まわりがぽっこりお太りのタイプ(自分含め・・・)
・便秘、腸などお腹の調子が常にいまいちのタイプ
・20代就職して飲み会が増えお腹まわりが腹巻をしたように変化したタイプ
・長時間の座位のお仕事でおへそが引っ込みがちな方
・車の運転など背中が丸くなり足を前側に出し仕事をされている方
・高さのあるハイヒールで歩行する際に安定を保つのに骨盤、股関節、太ももが頑張っている方(でも、おしゃれ大事!)
などなど、まず骨盤は後屈している。
つまり、おへそが引っ込んでいるのを想像しよう。これはちょっといけない。骨盤は前屈がいい。
後屈するとなにが困るって、背中が丸くなる、
肩が前側により両腕は胸に近い(猫背ぎみ)、おしりの張り具合も違うが股関節の負担具合、筋肉も骨も困るね。
そうすると、重心の関係もあって膝や足首に変化を起こす。
足の張り具合や足裏の状態、靴の減り具合、全部影響する。
でも大事なのは、完璧にいい態勢に常にいられないということ。(いいばい。しょうがねえばい。無理だっぺ。)たまにメンテナンスをしてリセットすればいいの。
例えば!ジョギングする時にどこのポケットに鍵をいれ携帯電話をいれるかで骨格の使い方は変わる。
面倒でしょ。いいのです。ほどほど気にしていただければいい。マシンガンのように列記しましたが、想像できたかしら。想像できただけで充分です。
メインは「メンテナンス」。(やっとテーマにはいります。ごめんなさい、(超笑)
今回は「心地よくほぐす」ことが大事ということなので、大好きな仙腸関節、股関節、大腿筋膜張筋には見て見ぬふりをすることとする。
大殿筋・・下殿神経(L5,S1,2)
中殿筋・・上殿神経(L4,5,S1)
小殿筋・・上殿神経(L4,5,S1)
大殿筋、小殿筋は主に伸展、屈曲
小殿筋は大転子の前面にまわりこんで付着するので殿部を屈曲させて内旋。大殿筋、小殿筋と反対の動作。
外旋筋群
梨状筋・・・起始・仙骨前面 → 停止・大転子上側面
仙骨神経叢(L5、S1,2)
大腿方形筋・起始・坐骨結節外側面 → 停止・大腿骨の転子間稜、大転子小転子の間
坐骨神経叢(L4,5、S1,2)
内閉鎖筋・・起始・閉鎖膜、閉鎖孔の下面 → 停止・大転子の内側面
坐骨神経叢(L5、S1,2)
外閉鎖筋・・起始・恥骨枝、坐骨枝、閉鎖膜 → 停止・大腿骨の転子窩
閉鎖神経(L3,4)
上双子筋・・起始・坐骨の棘 → 停止・大転子内側面
仙骨神経叢(L5、S1,2)
下双子筋・・起始・坐骨結節 → 停止・大転子内側面
仙骨神経叢(L4,5,S1,2)
※起始停止を注目してみよう。外旋筋は、骨盤を安定させたり、ジョギング、ウォーキング、ボルダリング、バイクに大活躍。梨状筋は、急速な内旋のときに先頭にたって(?)活躍するってことは、錦織圭選手が右左前後斜めに素早く対応するのにすごくすごく発達していますね、きっと。
(神経支配もあるが、ここではさらっと流してください。)
ここで坐骨神経を出すとまた長くなるので、これも流します。
でも、殿部で坐骨神経経路を母指でたどっていくのも気持ちいい。
【アロマテラピー、オイル】などを使用してのほぐし方法は腰の部分とのセットか大腿部後面とのセットがいい。
「両手重ね手」「前腕流し」「肘」「錐揉み状」「重ね手先」「拳」「交互手」など手の使い方や方向や流し方で最高のものになる。両手をそれぞれ左右から殿部を挟み込み、グイッと同時に上げるのも最高!
仙骨部分なんて副交感神経にダイレクトだね。
【指圧】では、重ね母指でゆっくりゆっくり腸骨縁をまわり、円を描く。坐骨神経もたどっていく。ゆっくりのリズムが大事。もうひとつ大事なのは方向と圧。
ドーム状方向の殿部を最高の角度で圧をいれる。難しいのでスタッフ達はおしりとにらめっこしながら集中する。ピンポイントで「やばい」という箇所がある。そこを両母指でおしりを揺らすようなリズムは「ほんとやばいくらいに気持ちいい」(どうなのこの表現・・・)
手掌を使っての揉みほぐしは片手でも両手でも波を打つように方向をとっていく。これも殿部に対して方向や圧やリズム、回数がある。
【ストレッチ】さぁさぁこのストレッチが「うお~」ですね。ミシミシします。職場でできるセルフストレッチ。
・椅子に座った状態で片足をもう一つの膝のうえにあぐらをかくように乗せる。そのまま上半身を前に倒していく。右左の伸び具合を感じてください。硬い方がミシミシ。
・仰向けで寝た状態では、片方の膝を曲げ胸に近寄らせながら逆側へ足全体を倒す。上半身はがんばって上向き。両肩は床につけたままです。息を「ふっー」っと吐く。ベットの上ならベットから足を落とすくらいにする。慣れたら足の重みを感じながら力を抜いていく。はい!逆もね。そこで坐骨部分にピンポイント欲しければ、足裏を胸の方向にスライドさせながら両手で引き寄せる。これ最高!
もう仕事に戻らないといけない。
ペアストレッチを心地よく仕上げるのが、最近楽しい。
さぁ、ストレッチコースいってみよう!今日もがんばっぺな~。
記事担当: 講師 富士子