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2019年1月12日更新

白い紐~「脊髄」


自分の知識の向上は、たくさんの人へも影響するんだよ。

何度、解剖実習に参加しても学ぶことが多いのは 何故だろう。
また、更にもっと仕事に意欲が出るのは 何故だろうか。

ハワイ大学での解剖実習のメインのひとつ
あなたは あの神秘的な脊髄を見た?
肉眼では、ただの白いヒモ
それが 「人間を動かす」・・・脊髄
これを見ないで、解剖実習と云えるか?!

脊髄の存在する場所は
硬く守られ、導かれながらも
役目を果たす為に走行する
その背部の脊柱は

ギプスカッターなどの道具を使っての解剖となる。
危険も伴うから先生の指示のもと慎重に行う。そして・・脊髄をキズつけないように背面の脊柱をゆっくりバリバリと上部から外していく。

だいたいL3~L12までを
カットして開ける

中からのぞいているのは薄い半透明の白い膜。その中に脊髄は存在する。脳と同じように液体の中。脊髄は半宇宙揺られながらも脳からの伝達の超高速トンネルである。
でも、プヨプヨ・・・。

「脊髄は、きれいなんだね・・」

参加者の感嘆と感想が往きかう。
以前に、脊髄はウドンだなんて書いてたけど、やはりちょっと似てる(ゴメン)。でも本当に本当に本当に濁りない白さはきれいなの!
外側の白い膜は頑丈。損傷して破れない限りは、一生 脊髄を包み守る。
脊柱から各レベルへの枝分かれ。芸術的にマニュアルどおりの神経を通すルートを作る。細い細いトンネルは筋肉の繊維の中にすっと入り込む。
めっちゃ感動する。だって・・・せっ脊髄を触ってるんだよ・・。脊髄を触るってすごいことだよ。
感動しているヒマはない。
見たい所は、どこだったかな。
馬尾 はどこ?
馬尾の周囲はどうなっているの?

ドクターが腰部から臀部までの解剖部分できれいに処理した状態のホンモノを持ってきてくださった。
仙骨周囲も神経はワサワサ多いですね。
なんともいえない。

参加する度にたくさんの気づきがある。

そして、よく自分の未熟さも感じる。理解していたつもりの事実にも再発見が毎回あるからだ。見えてるつもりでも、見ていない。見ようとしないと見えない。

解剖実習は、私を原点に戻してくれる。
学ぶことへの意欲も新たに湧きたたせ、自分の未熟さに気づき 情けなく心を焦らせる。

この歳になっても 学び続けることは、恥ずかしくない気がするよ。

コラム:講師 富士子