鬼のいぬ間になんとやら(ふふふ・・)、他店の人体模型の嵐(あらし)君の足底の写真を撮っていた。でもって、記事に合わせてみんなに伝えようと写真に撮っても「立体感がでない・・」でボツ。
狭い空間で片足を動かせすぎて、左の下腿は後ろ向きになってしまった(超笑)。痛々しいその姿(すまんすまん)。・・「仕事ですよ~」とスタッフ。あぁ放置・・編集長許して!
私の勉強法は、「調べる」「書く」「触る」の繰り返し。しかし、人体模型をみても分かるのですが、実際に見ないとやはりダメなのですね私の場合。今日の靱帯模型の足の部分にしても本物の足を見比べて想像しても、じっくり触っていても結構の違いを感じるのです。そこの違った部分は順次に脳記憶の修正作業。
例えば肥厚、むくみ、脂肪。筋肉と間違えて揉んでいたら笑っちゃう。揉んでもいいのだけれど、筋肉だと思っていたとしたら私の腕も最低だ。
私は本当に透視して感じているのか本当に立体で触れているのか・・・、標的に対しての効果はあるのか。毎日毎日自問自答しながら、今日も解剖本を開いて眺める。昨日、お客様に「趣味はなんですか」と聞かれ、思わず「解剖の本の読書」と言いそうになり慌てて「旅行です」と答えた。・・・イメージは大事だからね(ピース)!
「距骨」の「距骨頭」はどこだ。
距骨の「距骨頭」は舟状骨との接地分部分の前側の丸いところをいう。カカトの骨が「踵骨」。その上におんぶしているのが「距骨」(おんぶって分がっぺ~?)。
そうそう距骨の形は踵骨以上に訳わからん。小さいじゃがいも形の粘土を右手で1度握りつぶし、机にぺんぺんと2回打ち付けた感じでその内側をイモ虫が這った跡がある形・・・(笑って許して!)。
想像し難いのはまたその名称。
「距骨頭」丸い先端、「距骨頚」丸い部分のねもと部分のくびれた箇所、「距骨滑車」は上側になる部分で脛骨と腓骨に挟まれ乗っかられて埋もれる部分。下におりると外側の「外側突起」この突起が意外と踵骨と距骨の変な形同士でフィットする。内側の反対面は突起ではなく滑らかな流線である。下面の洞窟は「足根洞」。カカト側の後方へいくと外側端が「外側結節」、内側端が「内側結節」。
次、腱のように絡まずに内側をゆっくりいこう。
内側は内果から距骨の「内側結節」から踵骨の「載距突起」の下のコース。下腿から降りてきた順番は内側から「後脛骨筋」「長趾屈筋」「長拇趾屈筋」の順番。
まず、内果の内側コースラインをとって下りてきた後脛骨筋の腱が「距骨頭の部分から!」もう一度言うよ、「距骨頭の部分から!」停止部の舟状骨へ向かうのと各足根骨へ向かう為に枝分かれする。プラス第2・3・4中足骨の基部にも靱帯を伸ばしている。
凄くない!? 「後脛骨筋」覚えた?!
これがこの部分の一番深部。
この「後脛骨筋」が内反させたり、足を底屈させる。これは「距腿関節」を底屈というのだ。もし、この部分の異変があれば、足根骨と2・3・4指まで到達しているこの筋肉も疑いをかける候補となるのだ。
下腿内側面、脛骨の4分の1より下の後ろ側キワキワでヒラメ筋の内側すきまからこっそり覗いているこの後脛骨筋は、普段は目立たないが異様に張って腫脹するときがある。腓腹筋の外側より内側が目立っている時もチェック。
「長趾屈筋」「長拇趾屈筋」も同時に張っていることも多いので一緒にほぐそう。たぶん仰向けで寝ている状態より片足のみ膝を立てて足首が安定した状態をつくる。で下腿後面が緩んでいる時にさわるとよく検知しやすい。この部分をほぐされると「助けて」と手を伸ばしたくなるくらいに深く響くが柔らかくなったらスッキリする。この重要ポストの存在をどうか気づいてやってくれ!
明日はこの続き。「長趾屈筋」「長母趾屈筋」をいこう。
記事担当:講師 富士子
(参考写真:ボディナビゲーション)