「外果」
大腿骨に腸脛靭帯があるように脛骨には腓骨が寄り添い外側ラインを補強している気がする。外果と内果。外果は腓骨の遠位端にある。内果より後方に位置する。外果はでっぱっている(でっぱる→突出)。その外果の形状は15°位の外旋ができ、その突出は捻挫を防ぐ。でも外反(外返し)の捻挫は予防出来ても内反(内返し)は頻度が高い。
膝に「プラトー」という高原があったが、足には「ドーム」がある。足を底屈するとドーム部分が前に出てくる。かかとを両手の四指で包みながら両方の親指で触診。両方の外果と内果の間で脛骨の下の部分である。
外果の周囲は宙に浮いた状態にみえる。後ろ側からみたら先端に行きたくない展望台だ。骨折した時に使用する保護の為の添え木のようにも見える。片方の腓骨は体重の5%を支える。負荷が少ないとはいえ外傷での果部骨折は多い。添え木の骨折か・・と思うが重心だけにかかる負荷を少し背負うことで重圧を逃がす。脛骨・腓骨の2本で動きに自由さがでる。その2本の下腿の骨の間に存在する「骨間膜」が上手に衝撃を吸収していながら、つかず離れず2本が一体になるようなバランスを持つ。(ほめ過ぎでしょうか)腓骨が立派に見えてきた。(結婚を腹に決めた男性陣のように立派だぞ!・・・・・男性が添え木か?!)
その浮いている外果の周囲の靭帯をみていこう。
前脛腓靭帯
後脛腓靭帯
前距腓靭帯
踵腓靭帯
後距腓靭帯
下の3つが外側側副靭帯といわれるものだ。前に存在するものは「前」が名称についている。あとは「脛骨」「腓骨」「踵骨」「距骨」の組み合わせ。どことどこがついているかで名称がある。真横からのクローズアップは、よく見る構図。その一歩先にいってみよう。私のオススメの後ろからの構図。先端に行きたくない展望台に見えるでしょう(苦しい?)。靭帯がなかったら外れそう。肩関節や股関節は中につなぎ止めるヒモ(?)があるがここにはない。
予想以上にしっかり量の多い「後脛腓靭帯」。その反対側の前面が「前脛腓靭帯」。脛骨と腓骨の接地面を固定している。外側側副靭帯はまるでセロテープで骨同士をペタペタつけたような小ささである。
その外果に湾岸外回りのようなカーブを描き、「後脛骨筋」「長趾伸筋」「長拇指伸筋」が「屈筋支帯」というトンネルを通過して足底に回りこんでいる。
この続きは次回!「さぁ、仕事だ!」
記事担当:講師 富士子
(参考写真:ボディナビゲーション)