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2015年3月7日更新

膝蓋骨

なぜ下腿の骨は1本じゃないのか。前腕の骨も1本じゃだめなのか。
膝蓋半月はなぜ「○」じゃなく半月なのか。師匠にも断言は出来ないわがまま子供の「どうして?どうして?」。理由はなんとなくは分かっている。でもそれがなんなんだ!そんなの知らなくたって治療はできるし、マッサージもできる。どうでもいいじゃないか。
世の中知らない事だらけ。「知る楽しみ」が一生続くなんて最高じゃないか!!

「ここをほぐすと脂肪が減るんですよ」
私に向けられた一生懸命な言葉。「そうなんだ~」
・・脂肪スイッチか・・・便利だな♡。

「膝蓋骨」

「膝蓋骨」がなければ、大腿四頭筋のパワーは3分の2になってしまう。テコか!張力を増す小道具なのか!! ただの種子骨じゃないのね あなた!!
大腿四頭筋からの筋膜のポケットにすっぽり入っていながら、上手にあの位置を保つ。大腿四頭筋の外側広筋の引きがどんなに強くても、自分のお席はゆずらない!しかし、一度調子を崩す波にのまれると、ぐらぐらの揺れが止まらない。
膝蓋骨の後面は厚さ3mm程度の軟骨が周囲のスレを軽減させる。割れの防止にもなっているかもしれない。
すばらしいことに膝蓋骨の前面には、「膝蓋前滑液胞」。クッション用心棒まで存在する。上から下からの圧力と数知れない摩擦にも耐えられるようにフォローする滑液包。皮膚が骨の上を上手にすべれるのはこの滑液包のお陰。
たくさん膝を着いても腫れることなく作業ができるのは皮下にある「膝蓋下滑液包」のお陰。その後ろに「膝蓋靱帯」。その後ろに「深膝蓋下滑液包」、「脛骨」となる。
膝を着いた姿勢。まともに膝蓋骨を直接地面に着かせるわけはない。膝蓋骨と脛骨のその間が膝の屈曲によって広がりをもつ。そこに三点倒立のように膝をついてもぐらつかないバランスを保つ。
赤ちゃんのときに「はいはい運動」をたくさんするといいというのは股関節を刺激しながらも股関節周囲の筋肉をしっかり形つくる段階の第一歩。柔らかめの骨盤を左右に揺らしながら猿時代にもどったかのような動作。赤ちゃんの膝はどうなのかしら。その頃の膝関節はどうなっているのかしら。

shitugaikotu

記事担当:講師 富士子

(参考写真:ボディナビゲーション)