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2015年2月20日更新

大腿四頭筋だよね!

あまりにもメジャーすぎる「大腿四頭筋」
この4兄弟。あまりにもひとつひとつが立派すぎる。立派な太腿はカッコイイ腹筋同様、アピール度は抜群である。(つかんで離さなかったら許してくれ)
「大腿直筋」・「内側広筋」・「外側広筋」・「中間広筋」
daitaishitoukin

腸骨のカーブを受けて上前腸骨棘から放たれる線がある。
① 「鼡径靭帯」のがっちりした止めは、腹部脂肪ダムの決壊を防いでいるヒモ。恥骨結合としっかり手を結んでいる。
② 「縫工筋」が鵞足まで放物線を描く。大腿骨の斜め角度をフォローするように大腿の最前線を張る。
③ 上前腸骨棘のやや外側の後ろ寄りの物陰から「腸脛靭帯」を背中に従えた「大腿筋膜腸筋」。蹴られたら涙が出るくらい痛い腸脛靭帯は、硬くて脛骨まで伸びている。伸びが少ない靭帯に動きやゆるみを与えながらも、下肢の動作をその筋肉の柔らかさで受け止める。(筋の割合バランスが面白いね)

縫工筋と大腿筋膜腸筋で起始部を隠された感じでみえてくる「大腿直筋」。
四頭筋最前面の「大腿直筋」起始部は、上記の上前腸骨棘ではない。起始部は「下前腸骨棘」。骨盤の上の方ではなくちょっと下なのは、全体バランスや下肢の動き的にも骨盤を巻き込み過ぎずにいい位置かもしれない。
筋はやや円筒形の厚み。予想よりコンパクトで皮膚表面からみた状態から想像するとあれ?小さいかもって感じなのです。
その下に「外側広筋」と「内側広筋」が大腿粗線に沿って広い起始部をもつ。「中間広筋」もべったり付着。これが左右中央からがっつり大腿骨にくっついている起始部の面白い部分。ヒモを引いて体幹を動かすのではなく、大腿骨にあの幅でついていれば骨そのものと帯同したダイレクトな動きができる。中間広筋のあの腱と筋肉の割合もほねっぽく、芯のがあるようにみえる。内外筋のその割合と形状も大腿骨の複雑な角度と全身バランスをとっているようである。ぜひ、「図」で確認して欲しい。
chukankoukin

動きをみていこう。
大腿直筋が骨盤につき、外側広筋が大転子・大腿骨・殿筋粗面から、内側広筋が大腿骨、中間広筋も長めの腱をもって大腿骨から。
これが、膝の方へいくと膝蓋骨を包んだ状態で一か所に付着する。四頭筋が疲労満タンで伸縮できなければ、四頭筋総動員でダイレクトに停止部の脛骨粗面を引きはがそうと端のほうまで引きこんでしまう。蹴る、曲げるだけでなく、足裏の衝撃も受け止めるから上から下からと大忙しなのだ。股関節から膝下まできているということは、役割が多いってことですね。
あらゆるスポーツ選手にとっての脛骨付着部の障害は、本当に多い。特に、成長期におけ
だからこそ、正しい知識と予防を訴えたい。
トレーニングでも注意点がある。
マシーンで四頭筋を鍛えるシンプルな動きの中の「伸展」。「体幹においての大腿骨の角度からきた筋肉の引きは膝蓋骨を外側に引いてしまう」。これ偏っている。だから、膝蓋骨をしっかり正面にむけ、内側広筋の角度を見ながら正しい姿勢でするといい。下腿との位置関係などに関しては強い部分が強く出やすいからだ。これは、マシーンであれ、スクワットであれ、あらゆる場面で意識しないと負傷原因になりやすい。結構、難しい。

最後に私一押しのケア方法をお伝えする。
お風呂で四頭筋を端から端までタオルでごしごし洗ってこする(ゴメンこれだけ)。ポイントは端から端まで。真っ赤になるまでこすれとは言わない。石鹸(今どき石鹸かよ)でもつけて両手でタオルで全体を内側外側とすべらせていく。手で揉むより刺激と循環を良くする効果は大きい。毎日のケアこそ疲労回復のカギである。
ケアの注意点は、お膝まわりは、「優しく弱く」。
気がつけば、常に運動してきた私にとって、か細い肩、胸板の薄さ、くびれた腰回り、細いふともも、細い足首には縁がない!
あぁ、神様、いまだにないものねだりの私を許して!

こんなウダウダおばちゃんに会いに来て。
3月15日
セラピストEXPO 2015 

どんな着ぐるみ着ようかなぁ~

記事担当:講師 富士子

(参考文献:ボディナビゲーション)