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2015年2月15日更新

二関節筋

昔から「二関節筋」が嫌いだった。理由、機能を覚えるのに面倒だった。「意味わかんない」なんてほざいてた。今でも微妙かもしれない。
先日の半腱様筋の鵞足話で出てきた、ハム。大腿後面の筋は、股関節を伸展して膝関節を屈曲する。サッカーでキャプテン翼がゴールを狙ってボールを蹴ろうとしている・・蹴る前よ!前!あの静止した感じ。あくまでも蹴る前までのあのカッコいい感じ。・・までが主のお仕事でその後は拮抗筋として、大腿前面に協力する。
のっけから(?)蛇足。「ハムストリング」というと大腿二頭筋を指して、「ハムストリングス」っていうと半腱・半膜も含むっていう不安定情報。言い訳をいいますと、長年の思考回路の中でずっと肯定してきたものに関して、ふと疑問に感じた時にお伺いする師匠が海外にいらっしゃるのは(小さい声で)実際困る。私にとって参考書情報は別にいらないのだ。いつでも調べる手段はたぶんあるから。本の言っていること、受け取り方の違いはしょうがない。欲しいのは、「実際」。だって~実際ち~がうんだから~♪なんて、歌ってみても、答えは保留。知ってた?昔は、運動中、水も飲んでいけないし、バリバリうさぎ跳びの毎日だったんだけど~♪変化するのよ~♪
本筋戻そう。
半腱・半膜・大腿二頭筋、全部が二関節筋。
前々回の靱帯。「仙結節靱帯」覚えてますか、硬くて骨と間違えるやつ。この靱帯停止部の坐骨結節がそのままハムの起始部へつながる。
「大内転筋」も坐骨結節起始部からその力の方向を内転筋独自の斜め方向の大腿骨へショートカット。内転筋は股関節の動きの内転・内旋・屈曲につなげる。(坐骨神経の話はやめとこう)。
半腱・半膜はダイレクトに膝の動きにも飛んで膝の屈曲させたまま内旋させながらも、二関節筋の役目の股関節の伸展をする(翼よ、翼!)。
大腿二頭筋は停止部が半腱・半膜の逆側の外側の方向だから、膝の屈曲をしたまま外旋する。ここだけの違い。
大腿後面のどちら側の割合の動きが多いかどうかで微調整していく。(スポーツでは単品では使用しないしね)。大好きなテニスなんてありえないくらい次から次へとつながる複合的な動き。短時間燃焼系速筋バリバリ、前後左右だけでなく飛んじゃうからね~。ニシコリさんの太腿さわったら離れないかもしれない。
本筋、本筋!
話飛びましたが、理解できたでしょうか。「二関節筋」の話をしたつもり・・・(汗)。大事なのは、まずイメージですよ(大汗)!そのスポーツにより、大腿後面の「筋の重なり具合」や「左右分担具合」が全く変わる。ということは、筋の大きさが違ってくる。
マラソンとかは一歩が大きいので膝への衝撃が跳ね返ってくるが、きれいに筋肉を使う(捻りが多くないスポーツ)ので、重たくない筋だし、大腿後面の左右の筋肉の大きさの差も少ない。
私一般人は、大腿の前面の筋力がなくなってくると構造上の内膝負担増、膝ガクガクとなる。
半分腱(半腱)、半分膜(半膜)の構造上の意味。うまく云えないけど、力学の世界ですね。(神様凄~い)
もう一つ。面白い働きがある。座っていながら、動かす。どういうことかといいますと、
膝が十分に屈曲していれば半腱・半膜は大腿骨に対して脛骨を内旋する。で二頭筋だったら外旋している。これが意外と大事で、お相撲さんやキャッチャーやヤンキーの皆さんの安定姿勢を生む。
また、股関節って意外と肩に比べたら可動域が大きくない。
だから、下肢の動きを膝でコントロールして上下を引っ張っていったりする。先ほど上から下に伝えるといってましたが、その逆もできるってことです。膝蓋骨が司令塔ですよ。で、半腱さんの腱がアンテナにもなるし、レバーかな。
全く人間って面白いね。腰の小腰筋レバーで小人が動かしていると以前言ってましたが、膝蓋骨にも操縦席があったとは・・・!!マジ左右の息が合わないといけないね~。
・・・息が合わないと、何もないのにつまずいてしまうんだよね~(最近)。

記事担当:講師 富士子

二関節筋
(イラスト引用:https://pentasports.net/member/1001/p04-01.html)