本当にこの細さの中にあれだけの筋肉が収まっている不思議さをよく感じる。
特にスラリとした足は、異星の方かと思うばかり。
反対に、走って駆け回ってばかりいるムスメの太腿はまた、これもこの世の生物とは思えないくらいパンとしていて、押しても引いてもびくともしない。これが若さかメンテ不足か。ほぐしようがなくて、右足で踏んでみる。
・・・「省エネコースです」
なかなか終わりの見えない股関節。
肩関節より可動範囲は少ないが、荷重に耐えられるくらいの強度を持っている。といいたいが、寿命は意外と短い。人工関節の手術も当たり前のように見聞きする。
なにを隠そう祖母は両方の股関節を人工にしながら、年齢と体重の増加で車イスになった。ここからが、私の度肝を抜いた。同居するハイハイし始めた孫を追いかけまわし、歩けるようになってしまった。歩行は無理と考えた私の既成概念を覆した事件でした。
現代人にもどります。安定性の少ない高さのある靴は、格好いい筋肉をつくる。しかし、そこに荷物が加わり、重心が偏ることで大きい左右差ができる。あっちもこっちもといいたいところだが、やめておく。
筋力がほどよく無い状態で高さのある靴を履くとまず、大転子まわりの関節包が悲鳴をあげる。
いや、あげない。左右差は誰が見ても大きいのに、痛みもない。坐骨神経痛もでない。
年齢が経過して坐骨神経痛の痛みが一度出てからは、時あれば頻繁に繰り返し症状は出現する。(編集長の事ですよ)
この「関節包」。関節包の裏側に裏打ちされているように、「滑膜」がある。関節包頸部付着部、ヒモみたいな靭帯がくっついている部分でその「滑膜は反転」して大腿骨頸部を覆っている。ご承知のとおり、骨頭や頸部の栄養血管はその滑膜下を走行している。馬尾ちゃんの滑膜にもほっそいほっそい血管が透明の膜にうっすらみえていた。同じである。あれが張り廻っているが、私には管になっていることも凄い気がする。
若いと殿部の張りを訴える。もちろん痛みはない。
そこに必ず内転筋が張るという訴え。実は私のぷよももだと、内転筋の種類がまじ判別できない。足を組んだ時に出現する程度。しか~し、昨日のアロマテラピーマッサージでも「恥骨筋」「短内転筋」「長内転筋」「大内転筋」・・ようするにハイヒールって大腿部の筋トレなのだな。ぼこぼこ弾くような筋肉だ。素晴らしい。
股関節は、大転子のまわり、小転子のまわり、坐骨結節から恥骨のまわり。それぞれに、所定の位置に付着する。
先日の中殿筋、小殿筋、梨状筋などの外旋筋たちは大転子の上側から順次、付着している。これは、骨盤の腸骨や仙骨方向からの筋の付着であって、内旋・外旋・外転させる。
ここで、「図」の確認にはいります。
大腿骨の「転子間稜」「恥骨筋線」「粗線内側唇」「粗線外側唇」の位置を確認しましょう。
骨盤の、「恥骨上枝」「恥骨下枝」「坐骨枝」「坐骨結節」もどこでしょう。
「恥骨上枝」恥骨筋起始
「恥骨下枝」薄筋・短内転筋起始
「恥骨枝~坐骨枝」大内転筋起始
「坐骨結節」ハム
さあ、これだけ確認すれば、文章のちんぷんかんぷんは減るでしょう。名称を知るだけでもここに関しては花丸。
大腿骨付着部をみていきますよ。
方向でいうと「粗線外側唇」上からです。
大腿方形筋の下から「大内転筋」・・・これだけ閉鎖神経だけでなく、坐骨神経の支配をうけている。
その内側!を上から「腸腰筋」「恥骨筋」「短内転筋」「長内転筋」・・閉鎖神経
足を組んだ時に見えるのは、「長内転筋」
その横の外側に先程の縦幅をもった「大内転筋」が縦に並んでいる。
その外側に上から「大殿筋」「大腿二頭筋(短頭)」
その外側に「外側広筋」
機能に関しては、本によってとか、有名な解剖の方たちの本は結構差がある部分です。しかし、立っているときに、大腿部分をぐいっと開き(外旋)、身体を安定させ、そして、その姿勢を保つために内転筋が張ることには間違いないようです。
おまけ。ここには、もう一つ大事なことが抜けています。骨盤の靭帯たちがまた、「図」にぬけているので、本当はもっと複雑密集で気を失い掛けます。
おっと、時間切れ
つづく。。。。。
記事担当:講師 富士子