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2014年12月31日更新

頭痛の対処方

zutuu

「頭痛」・・鍼灸マッサージ師なのに、薬好き。
昔はよく「頭痛」に悩まされた。今では滅多に頭痛はないものの、薬は常に持ち歩く。最近「葛根湯」が研究対象(?)で、「何でも効くのだ」という漢方の先生の言葉を試してみたくなり出番待ちの状態である。(風邪ぐらいひきたいぞ)
パターンが決まりがちで応用範囲は少なくなりがちな私達のお仕事ですが、人の流れのうずの中にいると、普段に接するチャンスが少ない方たちと接するチャンスが多い。

身体:「重病はない」「ケガはない」「ビジネス街」「外国人」「スポーツ」
層:「男女人種問わず幅広い年齢層」「全国各地」

素晴らしいたくさんの方々のお身体をほぐさせて頂いてお話を聞けるありがたいお仕事環境である。
「全身から情報を得る」これがどんなに自分の思考を広げてくれたことか!
頭が重い時に頭だけ調整して終わりでしょうか。
少しでも情報を得て、調整すれば度合が違うと思いますよ。

本日のテーマは、「頭」。
その中で、「頭痛」に焦点を当てる。「頭痛」に悩んでいる人は本当に多い。男性も外国の方もだ。
 無理の少ない、身近な部分から相手にアドバイスしていこう。

① メンソールシャンプー
 リンスの入っていないメンソール系シャンプーで頭皮を洗う。
 洗ったら5分位、放置。その後ふつうに洗い流す。
☆考察・リンスインはメンソール感が少ない気がする
   5分放置することで、メンソールが浸透。(でも冬場、そのしずくが顔にタラ~っとくるとそのスジが寒いし笑える。)
☆短所・お金が少しかかる。何種類かの中でお好みが最初に見つかるといい。
☆長所・長期的視野でみると軽減度合は必ず変化する。

② 頚の保温
 就寝時、頚にマフラーをまく。(好きな長さ、硬さ、感触、素材)
 おすすめはスキー用などで輪っか状。頭からスポッとかぶって使用。じゃまにならない量。
☆考察・朝が快適。夜間、自然に首に力が入っているかたが多い為。
    季節問わずにするのがいい。
☆バリエーション・濡れタオルをレンジでチン!薄いビニール袋にいれ、首元にあてる。首にあて横になるのも最高。

③ 後頭部を湯船につけよう。
 お風呂は湿気、寒暖差のある日本ではコンディションを上げる最高の手段。
 長時間ではなくとも、顔と耳以外の一番こりやすい後頭部から頚部、両肩を湯船に沈めたい。後頭部は風呂縁にのせて。

④ 両耳をひっぱろー
 両耳を左右に1分広げる。ゆっくり離す。最初とは違う感覚があるはず。
 (軽率な発言をしたわけではない。馬鹿にできない)
「集音」だけではない、「熱の放出」という大事な役目がある。空気にさらされた耳は、血管をさらしているみたい。頭部の一部分で、脳環境をコントロールする(大きく言い過ぎた)。熱いときには熱を放出し、寒いときには自然に耳を温めようとする。
耳つぼの存在もあるし、くねくね揉んでほしい。痛いのも変化する。
昔、熱が高い時に耳たぶを「瀉血」した記憶がある。熱がスーッとおちてくる。(おすすめしない。でも指より痛くない)
 耳鳴りが軽減する事も多い。

 だんだん方向性が曲がってきた気がするがこのままいってみよう!

⑤ 自分の頭皮をさわってみよう。
左右ヒッス(必須)。両手3,4指で検知。
   皮膚の動き具合。皮膚の過緊張。ぶよぶよと浮き沈みあり。シワが寄っている。硬い。圧痛。むくみ。
   (好きなツボも多い)
☆ 外後頭隆起・上項線・・僧帽筋、項靱帯
     「ア門」(アモン)「天柱」(テンチュウ)「風池」(フウチ)
      前頭筋・帽状腱膜・後頭筋・・このあたりはぐいぐい動かして緩める
☆ 乳様突起・茎状突起・・筋の付着部であったり、頭のバランスをとったり。耳の調整にも効果大。
     「完骨」(カンコツ)「翳風」(エイフウ)

☆ 頭頂骨(矢状縫合)・・腹臥位でも仰臥位でもゆっくり指圧されたい箇所。

☆ 側頭筋・・耳上部の左右の痛みの差
     耳の周囲を間隔を広げながら押していく
     「角孫」(カクソン)

⑥ 総頚動脈 → 外側頚動脈 → 浅側頭動脈(耳前通り側頭筋へ)
顔面神経 (第Ⅻ脳神経) 乳様突起前面に反応
鎖骨下動脈 → 椎骨動脈  脳・脊髄に供給
 頭の血管や神経は、優しくなだめたり、冷やしたり、軽快が心地よかったり。眠りのメカニズムも潜んでいる。でも、頭部の調整ができればかなり生活がふつ~にできるのです。
面白いですね、人間は。その中でも頭部を触っていると、どうしてこういう状況がつくられるのか、いろいろな疑問も湧いてくるだけじゃなく降ってくる。
基本、頭部が理想的にいい位置にあれば、あの4~5㎏以上ある重さが重心にのる。楽かもしれない。言うのは簡単だがそうはいかず、髪型、筋力の偏り、荷物、仕事姿勢などで筋肉の緊張位置が変化する。
でも、でも調子が落ちすぎないように、調整していけば、怖くないのかもしれない。

記事担当:講師 富士子