さて昨日の続き
探索③
股関節から「腸腰筋」をみてみよう。
脊柱から鼠径靭帯をくぐって大腿骨の小転子に付着する腸腰筋。
脊柱を下るごとに筋繊維の本数を増やし太くなり、停止部に向かってスリム化しながらカーブを描いていく。徐々に実は予想以上に恥骨筋と蜜である。恥骨筋は恥骨 から小転子の下方の恥骨筋線に停止する。その時、「腸腰筋」が腹部からきている繊維を内向きに軽く捻りながら停止部に向かっている流れと合流するように恥骨筋は、恥骨の方から大腿骨に繊維が向かう。まさしく、V字の滝を描くように接して合流なのだ。
大腰筋も腸骨筋も基本デカイのに細くなって細くなって付着では、大腿骨が受け止められるのかと考えていたが、この恥骨筋が短いくせにがっちり硬くフォローに入っていたとは驚きだろう。全くもって恥骨筋は常に硬い状態だから困る。
探索④
96才のはつみちゃんは以前太っていた。
(最近?)脂肪が減っているので腹部の皮膚の緩みがあり深い部分に手が入りやすい。
「腸腰筋」に触りやすいということだ。とても硬い腸腰筋である。背中が丸いので上半身前傾のまま屈んで移動するので姿勢を支えるのに腹部も硬い。股関節も常に軽度屈曲。腹筋や鼠径部にも力を入れながら歩くので大腿四頭筋も硬い。と、だから必然的に[腸腰筋]も張っており硬い。
腸腰筋は身体の中心部分で左右のバランスをとっているのだなと感じる。
(上半身のことは省く。)
探索⑤
「腸腰筋」は身体の前面からアプローチしていく。ヘソ横の左右腹直筋の外側ラインから痛くないように四指をいれる。
(筋の起始停止に関しては、ひとつ隣の骨にも付着しているなどが実際にあるし、神経は神経ルートにパターンがあるなど、マニュアルに固執しすぎないようにはしている。国家試験にはそうはいかないな。)
講師:富士子