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2015年10月19日更新

腫脹

前回に引き続きまして「筋膜」。
「筋膜」という言葉を使ってみようかと思いながら・・やはり「筋肉」中心に会話している毎日です(笑)。でも今日は、「筋膜」についての初歩的な(私の)自問自答の一つを出したいと思います。毎度ですが・・・私は細かい部分でも知りたい!(「手」を極めたいし気づいてあげた~い)。他の人と所見が違うと本当の答えが見えたいし解説も聞きたい。だから、実際の解剖実習にも夢中になるのです(あぁ自己満足の世界)。解剖先生を師匠と呼びたい。

身体組織の「損傷」と「修復」にはパターンがあり、どんな人でも大差はない。ただ、「修復期間や治療後に差が大きい。それは、治療家のせいか本人の管理のせいで大きく変化はする。

一応!結果、治れば問題ない。

今回の自問自答、それは「筋膜の腫れ方」まだまだ知りたいと思っているのは組織自体に興味があるから。アロマオイルマッサージでも、いつも真剣に筋肉の状態を探索しているのだ。だいぶ「手」は出来ていると思っていますが、本当は透視したい(爆笑)!

さて、始めよう。
「筋膜」は身体中にたくさん存在する。層の厚さや大きさで差がある。深さでみていくと、表皮に近い一番外側で袋状もしくは筋肉の付着部。深さがあるにつれ、いくつかのサイズの小さい(?)筋肉を袋状に区分けしているものと筋肉の付着部としても存在する。
「筋膜が切れる」っていう言葉に対してのイメージはすぐに出てきますね。運動によっての筋肉繊維の損傷とは違って、筋膜までの損傷や筋肉の大幅な損傷とはレベルが違う。大なり小なりの損傷に対して、人体はただちに修復戦隊が機動する。筋膜は、内側の筋肉の腫れも反映しているし拡散も止めているかもしれない。基本的に投球動作でも筋肉は「切れる」し「熱」も発生する。実際はデリケートだ。

よく私が使用する言葉で「壁を超えてしまった」というワードがある。自分でケア管理できるレベルか要治療かの限界線の一つを指す。

さて「筋膜が腫れる」という組織の状況はどうなっているのだろう。「筋膜が腫れる」「筋膜が腫れる」・・・いつも単純に使ってきたこの言葉を、想像してみよう。特に「筋膜」。あの解剖実習で見たあの見た目が不織布(ふしょくふ)で繊維がシルクのような層が本当にきれいな筋膜。損傷部位を中心として周囲の血管に富んだ組織間は熱感をもってギュウギュウ詰めとなる。筋膜そのものまでの損傷は、加療期間も長い。
ケガは絶対に安易に考えてはいけない。必ずその部分にひとつバツがつく。損傷後の損傷部位は硬めの質感を持ち、柔軟性ももとよりは落ちる。硬くなるってことは、伸び縮みの運動にとっては引きちぎるような使用になりやはり再受傷のパーセンテージが上がる。
どんな時も「腫れる」とか「熱」がでるという症状は、人間にとって影響があると本当に感じています。だから、ケガがないように予防に関してのトレーニングやケアにうるさいのもその為です。
こんな感じで、ヘボ探偵ふじことしては、「腫れる」ことに関しても多大な興味が常にそそがれるのである。
最後に、きちんとした体内の組織をイメージする為に、ネットで「腫脹」ってなんなのかをまず調べてみました。

「腫脹とは」・・・「炎症や主要が原因で身体の一部がはれること。腫れて膨れること。炎症局所の血管拡張、充血、血管透過性の亢進などのメカニズムによって、血管内のタンパク質を含む血漿や好中球、好酸球、リンパ球、単球などの血球が病巣内に出てくる滲出現象が主体で、これに局所組織内の細網細胞、組織球、線維芽細胞、肥胖(ひばん)(肥満)細胞などの細胞増殖が加わって生じたもの。」(コトバンクさんより)
状態は循環障害・滲出・細胞増殖。これは「滲出と細胞増殖」というワードでまずイメージ出来ます。ここに基本的症状として「腫脹・発赤・熱感」。「熱」も加わった状態これが「腫脹」なんですね。簡単・明瞭の素晴らしい解説でした。ワードさえ分ればイメージできます。
私達治療家は「腫脹」の度合いに関わらず、腰の細かい部分や肩甲骨の棘上筋などの隠れ損傷部位(外見上わかりにくい)までをも見逃さずに対応する「感じる手」が必要です。触らずに慣れた推測だけで判断にしないようにしています。

本日のテーマは「腫脹」。
昨日、右足の親指に携帯ボトルを落として泣き笑いしました。あまりのひとり大騒ぎだったからか、子供が「冷えピタ」を貼ってくれました。ケガは悪いことだけではない!なんて感じました。でも、やっぱり痛~い!(泣)

記事担当:講師 富士子
参考写真:クリニカルマッサージ(透けてるイメージによりこちらを参照)

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