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2015年9月21日更新

骨と腱と靭帯の繋がりと機能は

jintai

「人間」って深い!深すぎて広すぎるこの宇宙は、私のおヒマな頭の小さな研究の材料には興味を引きすぎる。何だって「モッテコイヤ~!」である。
その中でも初歩時に触れる単純な「骨と腱と靭帯のつながりと機能」は、今でも私にとって興味が続いていることのひとつ。実際の現場でも、個人の特徴がたくさんあって切りがない。確か・・私はもともと、「どうしてこの筋肉は、この形をしているのだろう」とイチャモンを勝手につけ始めた事から始まったのだ。
あ~~これまでで一体、何パーセントくらい「身体」ってものを知ったのだろうか。まだまだなのだろうな・・と思うと年齢的にも焦りがでてくる。解剖実習では、私のこんな興味が爆発する。毎回毎回見てしまう小さい部分だって、私の脳は喜び、美味し~ものを食べたときのやば~い喜びと匹敵する(爆笑)。目の当りにすると顔が真剣になるんだからどうしようもない。
そういえば毎回の事ですが、あこがれのリンパ(ちゃん)の玉が見つからないと、「今回は残念だな・・」っと本当に寂しくなる。
その昔、「半腱様筋」「半膜様筋」。その名の通り「半分腱」を見たときは驚嘆した。「本当なんだ~!!すごいですね!先生!」なんて大騒ぎした記憶が蘇る。はいはい、いーんです!これが、解剖実習の学びですよ。高度な構造をヒモ解く脳はない。それよりも先に、参考書と現実を一致させることがまず一歩。「私、知ってるし」なんて無し無し!単純なことに脳が揺り動かされての勉強は最高です。
本日は「腱」。筋肉のハジの部分が「腱」です。「腱」とは骨に筋肉をつなぎとめているもの(あれ?全部?)。この部分が安定してこそ「筋肉」は機能を発揮します。ちなみに「靭帯」は、骨と骨を連結させる。両方ともほとんど伸び縮みはしない。「腱」で有名なのは「アキレス腱」ですね。強そうな名前です。
「腱」の質は、「膠原繊維」という結合繊維。献体で拝見すると、不透明のクリーム色。伸び縮みがしなさそうな「ゴム」って感じです。ゴムっぽくてもとても強靭です。細くても、太くても、長くても、短くても「腱」には強さがあります。献体での「腱」は驚くほど硬さも感じます。先ほどの「腱」代表の中の「アキレス腱」は骨かと思うくらいの硬さをもっています。でもやはり骨の触感とは違う弾力です。
自分たちの身体「腱」を感じるならば、前腕の内側部分が面白いと思います。そこは、腱が浮いてもいるし、密集もしている。その指を動かす細い「腱」が表皮からも分かりやすい部分を、指で表皮からブニュって押すだけで指が屈曲し、筋肉と腱の連結の様子がはっきりとわかります
さて、「腱」の個人差ですが、基本的には一緒です。しかし、強度・形状などは身体同様、多少違いがあります。もちろん、個々の身体・人種の特徴としてのDNAも大きく作用しています。一般的に成長期のスポーツなどでの使用頻度などで筋肉に伴って強度と形を少し変えてながらできあがっていくようです。
細い「腱」といえば、手首や足首部分が多い。そこでは、いくつもの細い腱が通っていて筋肉のお仕事を「腱」が伝える作業を担っています。
治療の部分では、「腱」をつつんでいる「腱鞘」というサヤがあります。いくつかの「腱」のルートをまとめあげます。また、「滑液」という潤滑油があることで「腱鞘」内では摩擦によっての炎症などを防いでいます。この「腱鞘」は腱を守り助ける役目ですが、やはり限度を超えると支障が起こります。

先日、娘に「ミサンガ(プロミス・バンド、プロミス・リング)」をもらった。しかし、少々短くて文句を言ってみた。そうしたら「みんなこのサイズだよ」「・・・・・」。長期間においてのキャッチャー(ソフトボール)生活は、強靭なアキレス腱をつくりながら見事な足首の太さとなった。とともに安定した下腿の筋肉を形成した。・・今では、自慢にならないが「むくみ」とも戦っている。・・・・こうむくんでいては、「オチ」だって思い浮かばない。

記事担当:講師 富士子
(参考写真:ボディナビゲーション)