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2015年7月6日更新

大腰筋を考察

「ぎっくり腰」なのに、3日連続でジョギングしてみた(笑)。仕事場では泣くに泣けない。
面白いことに、走っている時には腰の痛みは全くない。「ぎっくり腰はウソだ」と子どもに指摘された。でも、本当に走っている時は快適なのだ。ジョギングから帰ってきてから、イスに座って一服。立とうと思ったらやはりまだ痛い(爆笑)。それを3日も続けたが、4日目にひどい雨の為に断念した(大爆笑)。これは、治療せずにやったらどうなんだ、運動は治療になるのかなどの実験なので全くオススメはしない。腰痛のパターンは限りなくあるので、私が走れたからって激痛の腰痛の全ての方が走れるとは全く言えない。ギックリ腰で何しようとアホな考えでやった実験だった。
他にもタバコを吸ってからジョギングしたりと、何でも試さないとネタにならないというこの性格。(なんとかしたい(笑))
腰痛といえば、昨日。1~2週間に1度の割合で60分間の私のマッサージを受けにいらっしゃる脂肪のないスポーツを愛好する50代男性。その男性の左の「大腰筋」だけが、木の棒みたいに硬くて、押しても引いても(引いてもみるんだよ)ビクともしない。いつも「左」だけ特に目立つ。体内に「すりこ木」があるその形態に違和感もありながら、内臓の検査を伺ったら何の問題もなく健康体という。普段はほぐれる程度の硬さはあったが、ここまで年期が経過して硬いなら「鍼」をするのが簡単で面白い。いつも「手」の限界を(私のパワーの限界)思い知っております。

「大腰筋」は、腰椎の椎体と棘突起にがっつり絡みつく。そこから大腿の小転子まで伸ばし付着する。献体の「大腰筋」は皆さん太さをもっている。か弱い細身の筋肉では全くない。しかし、それが、階段昇降がやっと出来た程度なのか、身体を支えるだけなのか、身体を鍛えていたのかを推測するには他の筋力の大きさとのバランスをみてからいえることである。「大腰筋」が飛び抜けていない限り、「大腰筋」だけでは判断できない。(小腰筋はあったよ♡)
今回、見て分かる位に 左右のバランスが大きくはっきり違っていたことは、とても興味深かった。

解剖の実習では、ほとんどが高年齢だという理由もあるがムキムキの献体はまだお会いしていない。献体が高年齢(60代は高年齢?)という理由だけでは片付けられないですが、その年代の特徴はしっかりでている。ほとんどの方の筋力は落ちている。年齢相応の体型なのである。
考察。全体のバランスの視点から「筋肉」だけを比べる。年齢の違う身体「若年層」と「高年齢」。筋力を比べてみる「同体型を前提」とすれば、筋肉1つ1つの「厚み」は両方とも大差がないと考える。大きく違うのは、細胞・柔軟性・質。時間の経過と筋肉の損傷・消耗具合で質は大きく変化する。
実際の現場で、「筋肉の構造や層」を考えるにあたっては最高の実習である。
と考えていたら、霜降り状態や隙間に存在する「脂肪」の状況一つで特徴をもった体型ができるんだなと大きく感じる。

・・・最近、アルコールで太ったというサラリーマンの心情がとてもよくわかる。・・・でも、日本にあるお酒の種類と美味しさはハンパないでしょ。日本に生まれて「しあわせだ~♡ 」 富士子&事務長

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記事担当:講師 富士子
(写真引用:  )