「股関節」「骨盤」がなかなか終わらない。(がんばろう)
骨盤にはこれまたびっくりするほどの靱帯だらけ。
参考書によりますと
「靱帯」とは・・・骨と骨を関節部分で結びつける。靭帯は関節を強固にし安定させる。平行に繊維が配列する腱とは異なり、靭帯の繊維の配列は不規則で平行ではない。腱は短縮したり、伸ばされたり、また筋腹の収縮に合わせてピンと張ったりたわんだりする。靭帯は収縮にかかわらず常にピンと張っている状態である。
非常に解りやすい説明である。
がっちり骨盤の靭帯に対して、「靭帯の量が多すぎ!」という文句を言っても、減る訳がない。靭帯は伸び縮みしないがこれだけ集まると、個々に存在するというより連結しているようにもみえる。ましてや、硬い。プロでも、骨との区別がつきにくい。
先日の「図」の話にしても、靱帯と筋肉が一緒になっていると「層」の部分が全く読み取り理解不能になる。いくつかの「図」を加味し理解する。
まして、年齢、高体重となると、運動量が減ったとたん靭帯は硬くなる。私なんか、水分も減っちゃって繊維繊維だろレベル。そのギョウサンある靱帯を覚えるのも大変だ。大体数えたりもするのだが、区別もつきにくい。
解剖実習での骨盤の靱帯は軟骨みたい。
一通り文句を言ったところで現実にもどろう。
股関節の柔軟性に関わる部分の大事なところだ。
前回「股関節は摩耗しやすく、寿命が短い」といったが、(4足が2足になったという言い分はなし)身体にとっていろいろな態勢を微調整する。
本日の主役は、目立たない存在。でも、知ってみれば凄い人。・・・凄い筋肉。
「内閉鎖筋」と「外閉鎖筋」。
私自身も、とてもよく知っている存在でもない。
その前に順に説明しないといけない。まず、ご近所周りから。
「仙結節靭帯」仙骨と坐骨結節の間の靭帯。
名称に「坐骨」という文字がカットされ、パッと見は「どこの靭帯?」なんてまたこれ想像しにくい。大殿筋の下に靱帯の仙骨部の接する面がある。あぁ、図に載っているかな。下の方の坐骨結節部分からは容易に触診できる。骨のように硬いので骨と間違えないようにしたい。
次は「仙棘靭帯」。
これは、「仙結節靭帯」とかっこいいエックス(X)を作っている。
ここまでは、「図」で確認できましたね。
この「仙結節靭帯」と「仙棘靭帯」。筋膜を通して協力しあっている(?)のが双子筋。
双子のお姉さん(上双子筋)が好きなのは、仙棘靱帯君。下のお姉さん(下双子筋)は仙結節靱帯君。
具体的に真面目にいきますよ、
「仙結節靭帯」自身は仙骨部分では、「大殿筋の起始」の下で連結。
坐骨結節部分では、「ハムストリング腱」と連結。で、「下双子筋」と筋膜で連結。
「仙棘靭帯」は上双子筋と筋膜で連結。
(あぁ、ここまでで、フェードアウトしたい・・・。)
そして、やっと出てきた「内閉鎖筋(しゃもじ君)」。
しゃもじの柄の部分の補強で上下の双子筋ががっちりボディーガードする。(なんて、幸せなやつだ)それだけ、大事なのか。
「内閉鎖筋」。坐骨結節の部分で方向を変えながら(なんで)「小坐骨孔」をとおって大転子の内側面の上の方に付着。・・・へんなかたち。もしかして、おさるの赤いところ?!が内閉鎖筋(調べる手段なし)
でもこれらがあってこそ、股関節のがっちりしすぎずにも、衝撃を吸収し、力を伝える素晴らしい役割をはたしているのだ。(ほめすぎた)
ほめてほしいのがまだいる。
「外閉鎖筋」同じ外旋筋。でも「恥骨大腿靭帯」との付随関係をもっているものだから、骨盤の外側にあり、停止部が大腿骨の転子窩だから、股関節を屈筋し骨盤を前傾させる。???こんなのどうでもいいと言われれば、そうかもしれない。知らなくても施術できる。でも、「閉鎖筋」って変な名前にスポットがあたってもいいではないか。
なかなか、おもしろいと思うのだけれどね。
ヒールを履く女性に特徴がある。それは、この閉鎖筋部分と内転筋群が以上に張っている。???
さてさて、このお話は、次回とさせていただこう。
ただ、言っておきたいのは、「私は、ヒールを履く女性の味方であるってこと!」