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2015年1月22日更新

腹直筋つづき

昨日、失敗した。失敗というか、ほどよくほぐすことで充分な全身筋肉を「しっかり」ほぐしてしまった。
東洋医学の心得があるはずなのに、情けない。疲労の蓄積は、段階を得た方がいいのに・・・。(ううう~)
男性で筋肉が全身しっかりある。しっかりあるというか、脊柱起立筋を中心が「あれだけ硬い」ということは、普段の負荷度が高い。行動するうえで、それが基盤。ほぐしたその後、帰宅する、次の日も仕事があるという週の真ん中のほぐしとしては、「ほどよく」がいい。次の日休みとか、このあと電車で寝てしまうくらいかとか考えないとね。しかも次の日は「雨予報」。その方の「疲労が抜ける経路」は大事だ。それが、料理人でも私達治療家でも「さじ加減」が一番大事じゃないか。疲れが一気に抜けるには程よい時間がかかる。少しの湿気た空気感がだるいだろうな。・・・週1回のお客様で「ほぐしなれている」とはいえ、「ほぐし慣れているからこそ、どっと疲労が押し寄せる。「力が抜けて気持ちいい」とは言っていただいたものの心配だ。次回に感想を聞こう。・・・・ああ心配だ。

今日は先日の続き。
体幹の前面は「大胸筋」「前鋸筋」「外腹斜筋」と中心から斜め上方向外側へ筋肉繊維の方向が走る。
これは、非常に大事なことで、その「斜め」がスポーツをする時などにとても関与する。
その下に「内腹斜筋」が交差するように、外側から斜め内側上方向に走っている。直角同士の繊維の方向です。

体を前に曲げる時に「腹直筋」が働きます。腹直筋はヘソの両側にあり、骨盤の前の部分の恥骨から始まり肋骨、胸骨の剣状突起まで。腹筋時、仰向けで上半身を持ち上げるときは上側を中心につかい、両脚を持ち上げる時は腹直筋下側を中心に使う。(腹筋時はこれを考慮してトレーニングですね)
腹直筋は腹直筋鞘という膜につつまれていますが、それを左右で分けている縦線が「白線」。手術をする時にこの「白線」で切ると筋肉をキズつけないです済むという部分ですね。この「白線」は、解剖実習の時は白い太いラインで見られます。さやえんどうのフチの部分で硬い。

【解剖実習より】
「外腹斜筋」は左右の中頃の肋骨から始まり「腹直筋鞘」(さやえんどう)、「腸骨」「恥骨」まで走行。
今回の発見ポイントのひとつ。
腹直筋鞘の筋膜のまま「鼡径靭帯」まで続いている。
言葉がうまくいかない。筋膜が「折り返して硬くなってひも状になって鼡径靭帯」になっている。「はじが鼡径靭帯」・・・。伝わった?重たい内臓達を落とさないように下でぎゅっとしている。骨盤のあの形を前側斜めで左右からくくっている!??・・・。イメージイメージ。大事なのはイメージ。解剖実習の参加者の驚愕ポイントでもあったのよ。「筋膜が折り返してある」。すごいよ(驚)。
ボキャブラの未熟は、皆さんのイメージでカバー(Good).

「外腹斜筋」をきれいに分離する。でも内側が腹直筋鞘なので内側はちょっとギザギザでうまくいかない。
その外腹斜筋をはがして、やっと「内腹斜筋」と「肋骨」がでてくる。

記事担当:講師 富士子

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(参考文献:ボデョーナビゲーション)