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2015年1月17日更新

大好き♡前腕

今日は「前腕」だけど、肘は次回。
手のひらを上手にほぐすことは、プロじゃなくても充分に満足度がでる。それはなぜか?
私の答え「手は何をされても気持ちいいから」。
答えともいえない単純いい加減な無責任言葉である。でも、本当にそうなのだ。握っても、揉みでも、引いても、擦っても年齢問わず気持ちいいのだ。
余談だが、幼少になればなるほど、凝っているものではないがママの手からのマッサージ効果はプロよりうわまわる。もし、子供に言い聞かせ理解させたいなら、子供の手を両手で包んで子供の目を見て語って欲しい。きっとママの気持ちが心に届くだろう。・・・のはずが、「ママと手をつなぐと揉まれる」という私の無意識の作業が嫌われた記憶がよみがえる(泣)。
本題にもどる。感覚受容器が多いからとか、疲れている、使用頻度が高いなどには多少左右されてはいる。
そこにプロの味を加えるなら、「強弱」はもちろん、「リズム」、「温度」、「スムーズな手の扱いと施術流れ」が決めとなる。そうそう「温かい手」は全ての施術において男女問わず有効である。以前一度だけ「冷たい手で気持ちいい」と暑い夏に言われた。不本意ではあったが結果上々だった。
実際、施術で手のひらに触れるのは短時間であるが、上肢の使用頻度と凝り具合からもどの程度か、何をしているのかの推理をめぐらすことはできる。ここで、一つ疑問です。
一日中ず~っとパソコンをしていてなぜ腱鞘炎にならないのか。
発症する確率も極めて低い。軽度屈曲での反復は負担を減らしているのか。慣れた方ほど、指にいらない力が入っていなくてちょうどいいのか。腱鞘炎よりも、「手首」や「肩まわりの姿勢維持」の方が訴えやすい。
しかし、第2,3,4指の中手指節関節の伸展位への柔軟性の硬さは、屈筋群の腱の硬さ。筋の負荷には手首のストレッチを考慮する。施術での触感では、特に第2指中手骨頭部分の腱がゴリゴリが目立つ。ゴリゴリをほぐしても痛みはでない。これが、痛かったら腱鞘炎も疑える。腫れているのかと見がちだが、軽度屈曲の構造から考えるとその部分が盛り上がって見えるのは全員一緒。そして、手のひらを深めに触っていくと違いはみえるはず。深筋といっても判別しやすいのである。深くは追及しすぎず硬さはとってあげよう

【解剖実習】手のひらの皮下は隙間には白い脂肪分などで埋め尽くされている。予想以上に手のひらの腱も筋も小さい。指紋部分は、下に指紋にかかわる装置があるわけでなく、肉眼では普通の皮膚である。
指の長さなどの特徴は遺伝と考える。

前腕の面白い部分では、屈筋群と伸筋群の識別がある。
おおまかには、前面内側と外側。マジックでたどると面白い(水性で)。
あとは、手のひらのテーピングのさじ加減の難しさ。自分がやった方がいいと思うくらい。厚み、張り具合、素材選びがある。また、各スポーツで継承してきた補強方法も先輩から後輩へとつないでいる。テーピングを極めたい方は、一般のテーピングを試すのかスポーツ用か、日常の家仕事ではどうか、水にぬれるとどうなるのかなど試してほしい。
次回の前腕部分の課題として
① 長掌筋の付着部
② 浅指屈筋と深指屈筋の付着部
③ 手のひらの筋の判別
④ 上腕二頭筋の腱膜
⑤ 血管・神経の走行
⑥ 手根骨など
・・・・手だけでも、時間は足りない・・・・・。

記事担当:講師 富士子

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