今日のテーマは「横隔膜」。複雑な気分なのですよ。
「横隔膜」って「ハラミ」だって知ったときのショック・・
「・・マジ?! 」
「カルビよりハラミが好き」なんて豪語していながら!
・・・「筋肉の仕事をしているのに知らなかった!(めそめそ)
(魚の切り身しか知らないのと一緒か?!)
思わず調べてしまいました。
『横隔膜の背中側をハラミ、肋骨側の厚い部分をサガリといいます。ハラミは内臓の一種でホルモンに分類。牛1頭から2~3キロしかとれません。』
・・・牛さん、ありがとー!
解剖実習。
横隔膜を下から覗き込んだ。まんまこの通り。参考書通りである。
「横隔膜」・・・起始・腰椎部・L1~L4内側脚、前縦靭帯
肋骨部・第7~12肋骨、肋軟骨内面
胸骨部・剣状突起
停止・腱中心
「横隔神経」C3,4,5
でかさの割にシンプルである。
ポツンとした3つの穴も紹介しよう。
血管も横隔神経もヘビの舌のようにピロピロ出てて筋肉の表面を走行している。
・食堂が通る「食堂裂孔」
・心臓から出た大動脈が通る「大動脈裂孔」
・下半身や腹部から心臓にもどる「大静脈孔」
特に、「大静脈孔」は腱に囲まれている為、横隔膜が縮んでも穴は閉じない部分。なので、横隔膜が縮んでも穴は縮まないので血液の流れはさまたげることなく、かえって息を吸うと穴が広がり、下半身やお腹から心臓に戻る血液の量もかえって増えるのだ(なんかこんなしくみが「すげ~」って考えてしまう単純な脳なんだな。)
この、静脈も恩恵をうけている(?)ってことを少し覚えていて下さい。
ご承知の通り、「横隔膜」は胸腔と腹腔を分けるドーム状の筋肉。呼吸筋。
ここで少し、呼吸の仕組みを富士子単純レベルで簡単におさらいしたい。
(年を取るとね、一度チェックしないと脳から出てこねんだよ)
通常の横隔膜は上方に丸く丸く存在。
息を吸うと横隔膜が収縮し、頂上の腱中心が起始方向の下方に下がる(平らになる感じ)。
肺の周りの圧力を下げる(陰圧)ことで、肺に空気がはいる。
胸郭が同時に広がり、肋骨が上方に引き上げられる。
そのとき、横隔膜が下がるということは、腹腔内(陽圧)は内臓もあるので、自然に特にゆるい前面に膨らみをもたせる。(何か、間違ってないか?)
さぁ、胸腔内圧が低下し、同時に息がはいってきました。(もう、はいってたか)
ここで考える、胸郭は広がるし上に「上がる」。これは・・・。
まず、人間の動き静的でも呼吸筋は収縮する。普段は、横隔膜と肋間筋。補助で胸鎖乳突筋、斜角筋が助け舟を出す。
呼吸で苦しい時、人間はあごを上げる。自然に気道を広げる為で補助筋にもスイッチが入る。この補助筋が肋骨をさらに上げ呼吸を楽にしようとする。
また、準備体操などで両手を広げる時は構造上、胸郭を上に挙げることでその手助けとなる。そうね、手を広げると息がしやすい気がする。補助筋も動員するのを想像したら、胸郭がちょうちんを上にたたむようになる感じかな。
「腹式呼吸」とは、息を吸って、横隔膜が下りてきて、お腹が自然に前に出てくる。そこで、「意識して」へそ下を凹ますように息を吐く。
女性は腹式呼吸が苦手といいますが、私の「やわ」な腹筋、単に腹筋が少なく、力がぐいっと入った感覚がつかみにくいので「やりにくい」という表現が「苦手」になったかもしれない。
また「意識する」という点では、筋トレでもその筋肉を触りながらすると効果が違うといわれている。これは事実。お腹を凹ますのを意識するときにへそ下に両手を置いてみるといいというのは皆承知の方法。合唱部の姿勢を思い浮かべます。
ここで、構造のおもしろさを訴えます。
肋骨端っこ!脊柱のどの部分についている?しっかりみようか!
肋骨は、背中部分で関節包を介し関節内靭帯によって「椎間板に接着(?)している」。椎間孔の隙間はしっかり開けていながら上下の肋骨を肋横突靭帯で安定もされている。
そのジョイント部分がしっかりハマった形で、椎間板を側面から維持。肋骨自体が呼吸などで動くことで刺激され潤す。・・・ちょっとんんん「刺激され潤す」。
「胸郭」のテーマの時に
呼吸することによって、空気を摂りこむだけでなく、静脈にも働いている
この肋骨も、呼吸によって、恩恵を受けているのだ!
(もっとほかにもあるだろうけど、人間ってかっこいいね!!)
もうダメ、時間!仕事にもどる!!
・・・もっとがぎだい!(書きたいよ~)
記事担当:講師 富士子