私は、脊柱の模型を持っていない。あなたは、持っている?
ブログ記事の筋肉写メを私に送り付ける自称編集長は持っているのだ。(ちっ)
壊したら「罰金」と書いて貼ってあるが、触るのは私しかいないじゃないか!(ちっ)
よく考えてみたら「脊柱」は面白いのだよ。脊髄、馬尾神経を見たときの感激には負けるけれどね。
(よく考えれば、子供に感激を訴えても・・・・・なだけだ。「脊柱は面白いのだよ」なんて、模型ブロックを渡してもきっとすぐ飽きる。つまらん。)「バビちゃん、バビちゃん」とバービーのごとく、会話に入れながら もうひとりのハテナの方に話しかける。「脊柱って硬い?!」ホルマリンのせい?ドリルで外した後方部分もひとつひとつばらばらにならずにジョイントしていたな。ひとつ外してよいか聞けばよかったな。時価の実習の時は必ず外そうと思う。
まず「椎間板」と「椎体」。交互になっている様子は、最近の地震対策ビルのように 実際は不安定なくにゃくにゃ構造ってこと。この本来は衝撃に弱いがこの椎間板のクッションがこの部分にかかるショックを吸収し、人間の動きに関わっているのだな。
椎間板の環状のコラーゲンの網は椎体の骨の中のコラーゲンと連続しているので、実際はよく模型でみかけるような椎骨、椎間板、椎骨と折り重なった単体で1個ずつ手にとれるものではない。がっちりこの部分は外れない。
まして、あの強靭?な「前縦靭帯」、バビちゃんを囲みお隣に住んでいる、間違い!隣内側の「後縦靭帯」「黄色靭帯」もがっちりガードしている。 弾性もあり本当に耐震ビルみたいです。
でも、よく聞く「ヘルニア」。
解剖の先生の力説の「ここ!」そうその靭帯と靭帯の隙間から、「もう限界だ」って椎間板が少しはみ出してしまう。でもそこは本来、脊髄神経が出てくるところでもあるので「神経根」「脊髄角」に影響があることもある。
椎間板単体は基本弱い。何度も衝撃に耐えているが、それがある日がちっと機能停止して固まってしまうこともある。脊椎の湾曲は置いておいて、脊椎のその可動範囲はない訳ではない。
「前縦靭帯」は靭帯なので過剰に伸長するのを前でガードしている。ずーっと短い状態で長期間維持されると硬く短縮してしまう。がっちりだけどほどよく柔軟は必要ってことです。ストレッチよりもヨガとかだな、伸展するポーズで脊柱にもしっかりミシミシ効いているトレーニングをすることで、柔軟性とまではいかなくても、余裕がある状態となる。あのポーズは脊柱のひとつひとつがちょっとずつ作用してきれいにきまるのだな。
「後縦靭帯」は、その名の通り、椎体と椎間板の後ろを走っている。(走っているという言葉も面白いね)屈曲し過ぎないようにしながら後ろからガードしている。
で、「黄色靭帯」。
余談。テレビで骨化になって手術した選手のニュースを聞くと、大変さを感じる。どうしてかって、その手術の大変さ。開いて外して削って。それで3~4時間。解剖実習で私達もその作業をしたが、また別問題だ。
脊髄の前だものね。・・・でも、日本人に多いのは、食べ物のせいなんだろうか。カルシウム沈着ってカルシウム摂りすぎる?カルシウム剤は過剰だと便秘にもなると聞きますが。そして筋肉の骨化もありますが 同じことでしょうか。「負荷」をかけ過ぎる?沈着してしまうその部分が各人違うだけ?なのかな?日本食でも日本の栄養補助食品も質はいいのに。組み合わせかな・・・答えがでないから難病なのですね。
余談が長過ぎました。
解剖実習で「黄色靭帯」を指でゴシゴシ。本当に黄色い。でも堅い。はがれない。
次が今回のメイン。
「進化」です。(うまく説明できるかな)
原始魚がでてきます。
原始魚の椎弓は2組の肋骨。「側方」、「後方」。(魚を想像して!)
「後方」の肋骨は屈曲し、アーチを形成した。後方で結合して「棘突起」を形成したのだ。(キャー)
想像する時は「第2頸椎」。(棘突起先が2つになっているってアレかしら)
「側方」は横突起を形成。(キャー)
人間の脊椎では、横突起が椎体と横突起の間の椎弓の一部(椎弓根)と横突起と棘突起の間の部分(椎弓板)が分離している。(ということは、魚は分離していないままかしら。昨日、ほっけ食べたのに気付かなかった!!キャーあれは開きだった!)
「前方」の肋骨は従来の湾曲した肋骨。
魚も輪切りで見ればくるんとなっている。人間の肋骨の原型?はアレか?
うん、確かにそうかも! 半魚人が海から上がってきて、いずれ猿人になって人間になったんでしょ?!
そうそう、そのはず! 見てないけどね。。。ぢゃんぢゃん。。。
記事担当:講師 富士子
(参考写真:骨単 原島広至著)