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2015年5月14日更新

膝蓋骨の仕事


自分の技術は、どんどん変化もするしバリエーションもいつのまにか増えている。しかし、その身体と正面から向き合わないときに自分の技術は何年たっても変化もない。そして壁にぶち当たった時に言い訳がでる。「強い揉み方が好きだ」なんて言っている人でも攻略次第で満足感だって充分出せるのだ。芯のスイッチをきちんと捕らえられないだけなのだ。しかし!「満足感を出す」という部分では特例が実に多い。そのいい例が新人さん。新人さんの技術力は少ないものの脳内をフル回転させて正面で取り組む姿勢で溢れている。受け手は、その手から伝わるものは未熟さも感じながらも共に「一生懸命」さも溢れ伝わる。
すごいね技術って。
自分の手から伝わるリズムと呼吸が相手の呼吸と脳波を左右しリラックスへと導いたり満足感を与えられる技術ってすごいことよ。治療も同じ。障害部分だけでなく身体の変化に落ち着きのない状態から安心感へと変化させる。
私達の学んでいるものは「ありがとう」「気持ちよかった」「すっきりした」という言葉をいただいて自分の脳波もいい状態になれるすっごい仕事。
私が心掛けている心の位置づけは「プラスマイナスゼロ」の状態。先入観や先読み、答えを消して相手と交信する。そうすると原因、弱点、どうしてその身体になったかの経路、まとめ具合の流れ(治療方針、負荷量、言葉のチョイス)がみえる。・・・な~んて優しいばかりが言い分ではない。ブラック富士子も使い分け、バランスもとる。
さて、今日も楽しく頑張りますよ♡

下肢の筋膜はストッキング状だと。確かに、私は大腿部から下腿部までのそのストッキング状を道具いらずで一気に分割した。が、それでいっぱいいっぱい。そのストッキング繊維の付着している細かい接着面をその時のぞき込む余裕はなく、時間と体力と思考力がフル。無言モクモク。
でも今度は「下肢の筋膜」をもっとよく食い入るようにみよう。不思議にね、参考本で書かれていても探せない。「探しもの」は得意じゃないらしい。でも今回は血管や神経の経路を中心に確認したい。たくさんの献体を比べる余裕はないが一例は一例として確認したい。

「鼡径靱帯」は「上前腸骨棘」と「恥骨結節」を結ぶ靱帯で腹部の筋膜の折り返した部分といわれる。その下には腰神経叢L2~4からの枝である大腿神経が通過する。これを大元から確認まず確認。そう末梢にむかって探す前に根元部分の枝分かれにもどる。L2~4を確認する。
「縫工筋」が「上前腸骨棘」からななめに走っている。その下にあるのが「大腿四頭筋」。「大腿直筋」の起始の「下前腸骨棘」。
「大腿四頭筋」→「①大腿直筋」「②外側広筋」「③内側広筋」「④中間広筋」の4つ。
起始停止をまず想像してみよう。
① 大腿直筋・・・下前腸骨棘、寛骨臼上縁→膝蓋骨底(一部が膝蓋靱帯を介して脛骨粗面)
② 外側広筋・・・大転子外側面、大腿骨粗線の外側唇→膝蓋骨外側と上縁
③ 内側広筋・・・大腿骨の転子間線の下部、大腿骨粗線の内側唇→膝蓋骨内側と上縁、中間広筋の停止線(一部は膝蓋靱帯を介して脛骨粗面)
④ 中間広筋・・・大腿骨体の前面→膝蓋骨底(一部は膝蓋靱帯を介して脛骨粗面)
上記の膝蓋骨に停止する部分をもう一度見直そう。
膝蓋骨が膝の屈伸などに左右されずにいい位置にいるには膝蓋底に付着があるから。可動性を持ちながら膝蓋骨があることで「大腿四頭筋」はテコパワーで何倍にもなる。なんて素敵♡
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記事担当:講師 富士子
(参考写真:骨格の嵐君)