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2015年4月6日更新

筋肉の働き、筋肉の使い方


昔、スポーツテストというのがあった。通信簿でのオール5の獲得は雲をつかむ確率だった。しかしスポーツテストでは「絶対負けね~」なんて鼻息だけは荒かった!しかし、そんな私の最大の難関は「前屈」(・・・・)。今から考えれば対策をとれたはずなのに、あの頃はひたすら息を止めて静止することくらい。「一瞬だから早く計測してくれ・・・」と不快感たっぷりに先生に文句を言った。そういえば、屈曲、伸展、側屈、内転、外転、内旋、外旋などの単語も知らなかった時代だったな・・・(ふと発見!筋肉バカは小学生からだった!)。

前屈が硬くて倒れないって、どういうことなのか。それは、立位と座位での差もあるのだ~~。筋肉ってしくみが分かっていると数式を解くように「見える」ものがあるのだが、そうは問屋がおろさない。人それぞれの未知数もあって、全てが「完璧そうじゃない」と否定できなかったりするのだ。

それでは立位での前屈を皆で考えてみよう。まず、立位での前倒し。立つという姿勢をすることで筋肉に力が入っている。
筋肉はどうなるのだろう。前屈をするときに倒れないようにする筋肉と上手に力を抜きながらも伸びていく筋肉の両方がある。ここで骨盤周囲の筋肉の状態にも差がでる。背面の骨盤に近い下方の腰部の筋肉は普段からカチカチで「伸ばす」ということをしていなかったとするならば、1回目は伸びが悪いだろう。一呼吸おいてもう一度伸ばすと確実に少し伸びがいいはずである。もしかしたら上半身を回旋してからもう一度倒せばもっと伸びるかもしれない。人によっては上方にグイッと背伸びしてから前倒しするだけでも結果は違うかもしれない。ある人は股関節回りをストレッチしてから倒すと違うかもしれない。・・・筋肉が硬い時にその筋肉は縮むのかしら。

さて、骨盤はどうだろうか。骨盤の上の部分から曲げて倒そうとしているのか、背面を湾曲させて曲がっていくのか、股関節からくの字にキレイに曲げようとしているのか・・・。さてはて私はバレリーナ風にかろやかに倒れていたのだろうか(ないない!)。

ここで脊椎をみてみよう。
「椎体」は弾力性を持った「椎間板」で分節されながら弯曲を保っている。脊柱の可動域は関節突起間の大きさと角度。椎間板の厚みと椎体の大きさ。椎間板の柔軟性。これによっても差がでるのだ。全てが大なり小なりわずかな差なのだが、身長の差があるように、×(かける)何個分と考えると大きな差になる。もちろん前屈するとなると、「前縦靱帯」は弛緩。「棘上靱帯」「黄色靱帯」「後縦靱帯」は伸びる。胸郭がある分、下位脊柱のほうが上位脊柱より自由さもあり伸びる。(伸びるといってもびよ~~んではないはずだが)
脊柱起立筋群(棘筋・最長筋・腸肋筋)、横突棘筋群(多裂筋・回旋筋群・半棘筋)、板状筋、腰方形筋、棘間筋、横突間筋。それぞれどうだろうか。普段の生活に捻転などは少なく、たまに振り向きざまにツッてしまったりする(私だけか?!)。横に捻るだけではなく、斜めに捻ることも、筋肉にとっては理にかなっているのだ。(ラジオ体操凄すぎる)。
さてさて、普段からバンザイ三唱をしていない私たち。前屈して手はぐいっと伸びているかしら。上半身も意外と重要。背面上の筋肉たちは伸びるのを拒否ってない?!チェックチェック。
そうそう・・・例え前屈を必死にやってその前屈体勢になったとしても腰椎の前弯がまっすぐに近いラインになるだけで逆反りまでにはならない。

大人になってから初めて足の180°開脚は無理かなと思っていたのが、それを1年かけてコツコツと取組みできるようになった人がいる。
高齢の女性。短距離走で記録を持っている。その走りを見ると「あぁ女性の筋肉も一旦衰えても頑張れば復活したように機能する」と感じさせて。テニス愛好家の高齢の男性の筋肉を触ると「やはり男性の筋肉はすごいぞ」と思う。

昔、大きな木を何人かかりかで移動させるときに、普通の綱では切れてしまう。しかし、人間の髪の毛を編み込むことで頑丈になりなかなかきれない綱になったという。細かいことは別として人間の身体って未知数に凄いのだと震えがくる。
人間ってすっご~い!
でも!サーカスなどにいる「驚異的に柔らかい人」(文句は無しでお願いします。)
違う星からのお人ですねきっと。(触ってからそれに関してコメントしますので、会いに来て!)。

記事担当:講師 富士子

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(写真:目でみる動きの解剖学)
※この写真は講師富士子と編集長小池のお薦め文献で、今回の記事とは関係ありません。
ブログカテゴリーの「お薦め文献」でも紹介しております。
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