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2015年1月12日更新

むくみ


筋肉を触っていると、たくさんのタイプがある事に気づきます。特定の医療の現場では限られた年齢層だったりしますが、そこに元気な幅広い層が加わり、筋肉の質について思考がどんどん働きます。特に、好奇心丸出しの質問にも、皆さん快く(?)答えてくださり、一緒に分析することも度々ございます。

 そんな中で、筋肉の形がくっきりはっきりしている軟らかめの方は、ほとんど筋トレをなさっています。限界までは筋肉をいじめず全体的に程よい張り具合をもっています。明らかに、スポーツをしていることで筋肉ができている方々とは「つかみ具合」が違います。筋トレで各所筋肉に酸素を吹き込むがごとく刺激することは、運動不足の体には最高のご馳走です。以前、アメリカで「週1回の2時間半の運動は、毎日コツコツと同程度」という私にとってはショックの研究結果がありました。2時間半まではいかずとも、仕事の姿勢を解きほぐし、刺激の足りない部分の筋肉をつけることで、仕事姿勢の負担の片寄りを分散してくれます。
 
その中で一つの敵が「むくみ」です。むくみの仕組みはありますが、原因は循環不足。遠巻きにいうと、冷え、運動不足、水分・塩分摂取、重力など思いつきます。
解決法のなかで一番注目するのが、有名な第二の心臓と云われる「ふくらはぎ」を動かすこと。
「歩行」すべてがこの「ふくらはぎ」を使います。自転車の場合、ちょっときつい坂ではがっつり負荷がかかっています。もうひとつ、「つま先立ちからおろす動き」を一日3セット以上すると効果があるという実験もみました。特にバレリーナ風(?)スタート姿勢で「つま先よせて、かかと離す」内股セットと「つま先開いて、かかとつける」親父風セットの組み合わせは、筋肉を絞ったうえで動かし負荷をかけるもので、笑えてきついですがオススメです。仕事の合間にトイレに行った際、1,2,1,2と何回かがんばって欲しいですね。(頼むでふくらはぎ!!)

ふくらはぎ、つまり下腿のこと。明瞭にコンパートメントに分かれています。自分の右足を見てみましょう。スネの部分が「脛骨」。外側に触れる骨が「腓骨」。前側で脛骨と腓骨に挟まれた前面の筋肉が「前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋」組です。足背に続いておりまして、特徴はつま先のぬげやすい靴でぬげないように頑張るのでスネが張ってきます。次に外側。腓骨を挟んだ外側が「長腓骨筋・短腓骨筋」組。

脛骨と腓骨の間に骨間膜があります。そこに、動静脈があります。で、その後ろに「後脛骨筋・長拇指屈筋・長趾屈筋」組が並びそこにも、神経・動静脈があります。
最後面が「腓腹筋・ヒラメ筋」組。

想像しましょう。ここは、寒い田舎です(実家は東北で寒いんです)。足が冷え切っても負けたくはありません。さぁ、始まりです。困った体重と弱い心を振るいたたせ、気分はバレリーナ。よろよろとつま先立ちです。
最後面の「腓腹筋・ヒラメ筋」組が、足首を動かされることで筋が硬くなり、周囲へ刺激します。後面から中心部へ向かってグイグイ押し出すわけです。負けていない中央部の「後脛骨筋・長拇指屈筋・長趾屈筋」組が足裏から(つま先立ちをされることで)筋肉をグイグイと押し、隙間の血管は体がつぶされるかのように圧迫を受ける。前側「前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋」組も(そのつま先立ちにより)甲面から前面にかけて硬くなり刺激となります。前後の拮抗作用をがっつり効かせるわけです。

さて、外側「長腓骨筋・短腓骨筋」組は何をしているのでしょうか。はじかれそうな勢いの中いやいやこちらも細いながら検討、いや健闘しておりますよ。つま先立ちのぐらつき(底屈)を支えているのです。こんな「ふくらはぎ大騒動」によって、筋間の血管はたまったもんではないですね。
コンパートメント組の攻撃プラス、内股・ガニ股にしぼられちゃってますから逃げようがありません。タイツのような一番外側のがっちり筋膜もあるのに、なおかつ、「むくみ対応圧迫ハイソックス」なんて履かれてしまったあかつきには無抵抗バンザイになるしかありません。
静脈のポケット兄弟達も逆流防ぎの名人です。しかし、一滴たりとも逃したくないところですがあまりに酷使すぎると「静脈瘤」となり、前に押せ押せでも動かんぞ!と将棋倒しになってしまう。

さて私達のすることは、なんでしょう。
いろいろありますが、どう考えても動かすことから逃げられはしないようです。

記事担当:講師 富士子

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