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2014年11月27日更新

解剖実習で【背中の芸術を知る】


ヒトの身体を神様がもし、そう意図して造られたなら驚くことがある。
本当、こんな表現をしながら、自分の視点の微妙さに「大丈夫かな」と考えてしまう。自分のスキルアップにつながってはいるもののマニアック過ぎるでしょ。(苦笑)

芸術の視点だが、
昔ニューヨークで歴史のある教会にはいった時になぜだか涙が出た。
ナイアガラの自然の偉大さには何もいえなかった。
時間を忘れて空気を味わったときも「自分は今ここにいる」と感じた。

 

解剖実習でのこの底知れぬ感覚はなんだろう。全てが芸術なのです。学ぶ空気は緊迫しているはずなのに。異空間にいる感じでしょうか。自分が確実に変化している。
身体の構造を感じれば感じるほど深さを見る。知っていた事実でも目の前に突き付けられる。
凄い。。。。。。。。。。

さあ、肩甲骨の内側縁と胸椎棘突起の間の筋肉組織の層をみてみよう。芸術である。
浅在の僧帽筋と中間の菱形筋が直角に交わり、その下層にある縦方向の脊柱起立筋。
本来、これは生きていくうえで知らなくても問題はないですよ。
でも治療の世界プラスでスポーツにまで足を突っ込んでいるので、これがどう作用するメカニズムがおもしろくて仕方ない。

もしかしたら、テーピングだってあの素材の繊維の構造はこれがヒントかと思うくらいだ。上半身の後ろ側で両腕のパフォーマンスをしっかり支えているのだろう。
強靭かつ柔軟に肩甲骨、上腕、前腕の動きを背中で操っている。(四足歩行をまだしていたらどう強靭になっていたのかな?)
また、この部分をほぐすのも私的には楽しいのですよ。まして、何番目の脊柱の部分が一番反応が出ててとか、東洋医学方向からの視点からもみえる。

肩甲骨周りの面白さもさることながら、5年前に2か月で10キロ以上ダイエットした私にとって別に自分の体型がうりではないが、やはりそれなりに肩甲骨がキレイに出ているとか女性のブラジャーラインの通る横部分の肉のはみ出し具合とか腰のシェイプさに、視点はあたる。
女性にとって悩みの種なのであるかもしれない。

以前、腰のシェイプを求めて下部肋骨を取った方の情報を知った時は「そこまでやるか!」とおもったが。昔ヨーロッパでコルセットでシェイプにみせたことからも、いつの時代も納得なのだ。
余談だが、この年でも、ハワイではビキニを着る。(うちのスタッフには言えない)
もうね、あきらめたい。海外のでっかい方たちに勇気をもらっているのか、峠を越えてまわりを気にしない仙人の世界にはいったか、この平気さが怖い。(完璧、余談。)

昔、マシーンのトレーナーをしていた時に「簡単に、前鋸筋部分に負荷がかけられるか」で試していた。大胸筋に負荷がかかる動きが多いマシーン筋トレばかりだし、前鋸筋に焦点をあてる訳もない。だから、バーベルやダンベルを使うしかない。腕立てだって相当回数しなければいけないがその前に私の腕がもたない。前鋸筋は胸郭にも関係するから呼吸管理も態勢も負荷も追及しないと難しい。でも、追求したかたを発見した時はスゴイなと思う。日本人は、横より大胸筋が目立つほうが凄いっていうし。

やはり全体バランスのいい筋肉が立派な方ほど前鋸筋がキレイ。でも大胸筋、肩甲骨、広背筋の下なのでわかりにくいのも事実。でも、パンチを繰り出すその動きで前鋸筋を検知できるのは、ボクサーがきれいな前鋸筋を持っている証だ。私的には、プロのボクサーは完璧だと思っている。全身バランスが本当にいい。すべての競技であの柔軟性をもった「体幹」をもってすれば、バレーボールだってバスケットだって野球だって、プラスポイントありでしょ。(語りすぎました)水泳、新体操の筋肉に関してはまた特殊、今度語るときもあるかもしれない。

前鋸筋・・・支配神経・長胸神経(C5,6,7,8)
拮抗筋・菱形筋
起始・第1~8、または第9肋骨の外面
停止・肩甲骨の内側縁の前面
この前鋸筋の停止が「肩甲骨の内側縁の前面」というのがまた注目です。
パフォーマンスをするにあたって、
・肩甲骨内側縁を胸郭のそばに保持する
・保持しながら肩甲骨を外転・上方回旋・引き下げをする
・強制吸気で胸郭をあげる(筋肉をつくる時に作用されている)

四足歩行の動物の前鋸筋発達具合をみても、前鋸筋は体幹の安定とパフォーマンスアップには不可欠だ。
外国の医学会では赤ちゃんの発達段階も注目らしいし。

人間ってやっぱり素晴らしい。

記事担当:講師 富士子

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