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2014年11月24日更新

解剖学の視点からリフレクソロジーを見る!【東洋医学】

今日は東洋医学的視点と解剖学

足を愛す
うちのスタッフの中にはたくさん「足好き」がおります。彼ら彼女らにとって足の手入れに関して日々試行しています。
まず、足の皮膚を保つ。
男女限らず足の皮膚の状態から調子を整えると、人間は変化が大きいのです。最大の手入れは「リフレクソロジー」ですが、女子ではなくても「タコ」「ウオノメ」「角質」は管理してみよう。まず、管理するための材料。荒目・細目ヤスリ、尿素クリーム、ひまし油。ひまし油を塗って患部が柔らかくなったら荒目ヤスリで次に細目ヤスリでこすります。最後に尿素クリーム。一日で整えると思わず、お風呂あがりなどにテレビをみながらでもやっていきましょう。
次に「ウオノメ」。集中して刺激が集まりウオノメになります。東洋医学では、お灸で何回かに分けて処置します。西洋医学では、外科手術のようですね。どちらにしろ足の裏に石ころがあり、それを毎回踏んで歩行するわけですので、歩き方・腰痛など身体のゆがみ・靴の減り、身体のクセなど大きい影響があります。

私にとって最大の敵で、自分に出来た時は小さいうちに取るのはもちろん、患者さんと一緒に根気よくお灸で取っていきます。毎日の刺激も考慮します。
靴は、「おしゃれの大事」と思っていますので、その辺は夜の手入れでカバーします。乾燥・角質に気を付けます。大事なのは、隠れている冬は手入れしやすいしクリームを塗って靴下を履けばいい。でも夏はかえって保湿が少なくサンダルの刺激が強い。がんばろう。

足裏と云っても、ふくろはぎの筋肉の延長なので、同時にチェック。リフレクソロジーでは膝上から足裏までの範囲を刺激します。
なぜか大好きなツボ。「血海」。足を伸ばして力を入れると膝の内側上にくぼみができます。その上方に位置していますが、押すとひびくような効く痛みが出ます。気持ち悪い痛みではありません。リフレクソロジーではそこまで刺激していきます。

解剖実習ではここを走行している「大伏在静脈」「大腿動脈」「をみさせていただきました。特に「大伏在静脈」は大腿の付け根からきている表側をとおる静脈です。以前ブログでも紹介のあったこの静脈の弁。心臓に流れるべき血液が滞り「下腿静脈瘤」となる部分ですね。太ももの筋肉はとても大きくて硬いので、私的なアドバイスとしてよく「お風呂で身体を洗うときに内側も外側もしっかりゴシゴシこすってくださいね」といいます。歩行の疲れや膝のこわばりなどにも効果あり。

膝表回り以外に「リフレクソロジー」では膝裏、下腿内側(前)、外側(前)、ふくろはぎ側、足の甲、足裏のパートに大きくわかれます。

今回は飛んでメインの足裏に焦点を当てます。今回の記事のポイントが最後に出てくることに今、苦笑いがでています。身体の各部もそうですが、足を語らせたらお酒がススムんだなこれが。はい、マジメにいきます。

私はまず甲側の「足背動脈・弓状動脈」「足背静脈」が好きです。(知っている人は大笑いだね。)こする?度に血液がぐいっと目に見えて移動します。動脈は、遠心性。静脈は求心性に。同じ表面にあるので、上下・左右・くるくる・こりこりこすります。足裏に負けず「リフレクソロジー」では気持ちよさ満載の部分です。
足、親指の付け根の縦ライン部分。第1・第2中足骨の間。
英国式では「リンパ」の反射区。
東洋医学では肝臓(二日酔い)のツボ。
タイ式リフレクソロジーでは 腹部リンパ腺、のど・気管の反射区
足背動脈が脈打つ部分。

全く共通していないし違うとはいえないし、足背動脈が脈打つという大きい反応が体表にでている部分の刺激の威力は絶対にある。意外と足の甲側の冷えも多いのでしっかり刺激は必要だとわかる。

で、足裏の反射区。これに関してはそれぞれの描く位置のちょっとした違いが文献によっても裁量によるので原本は不明。でも大体、似たり寄ったり。
東洋医学では足底中央の前側陥凹部で足指を曲げると一番へこむところに有名なツボ「湧泉」がある。腎疾患、高血圧などに効果あり。ツボの効果でなぜと云われると、足裏の効能自体が凄すぎて、「何でも効く」といわざるを得ない。ただ、腎臓は血液からの老廃物?や水分の濾過・排出を担う。心拍出量の約25%の血液を受け入れているらしい。フムフム!人間の水分量を考えると、この足裏部分に体液の恒常性のこのツボと機能がきているのは当たり前(?!)。人間ってそうだよなって思う。

その内側には足底腱膜が存在。かかとから足それぞれへ伸びている厚さをもった表面に近い筋膜帯。足の縦方向のアーチをつくっている。解剖の先生が偏平足は運動不足が原因とはいえないとお聞きした。長年!長年に渡り「遺伝」説を力説した私にとって「よっしゃー」のお話だ。(悲しくも親子三代偏平足。運動音痴でもない!全員運動命なのだ)・・・力説するほどでもないか・・・。

解剖実習では「体幹の黄色い脂肪」とは違う踏まれて踏まれて「白い脂肪」に変化した(?)ものがわさわさ。
この足裏。温冷・平行バランス・圧など全体の2%ほどの狭い部分に素晴らしい機能が満載なのだ。この部分に全身の反射区が網羅している。もちろんタイ式でも英国でも「手」にも同じような反射区があることを考えると、心臓を中心に手先、足先へ向かって折り返す。大事だね~。

最後にひとつ。東洋医学ノツボ「失眠」。カカト中央に位置する。精神疾患にも効くという。お灸がいい。鍼が痛い部分だからというより、熱を入れたい理由もある。(冷えがあると寝れないし)
リフレクソロジーの反射区で、カカトは「生殖腺」。
深く考えすぎずにいこう。(あっ考察捨てた?)
それより高さがある部分から飛び降りても骨折しない(ほどよい高さよ!)くらいのガッチリ踵骨。クッションもあるだろうが、このかかと部分を語ってもああきりがない。スポーツ外傷好きの私はそっちも捨てがたい。

偉大なる先祖の先生、どうしてここが「失眠」のツボってわかったの?!
今日はここで終わろう。

足つぼ_640