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2015年8月19日更新

交感神経幹


有名な話。
「しょっぱい涙」と「しょっぱくない涙」があるという。無意識に眼球を乾燥から守る手段としての潤いとは別の話である。今日はよく考えてみよう。なぜなら、わたくし毎年の夏に高校野球を始めたくさんのスポーツなどで熱い涙をもらい泣きするからだ。さて、悔しい感情から出てくる涙は、これはもちろんバリバリ「交感神経」の涙。「交感神経」は身体を緊張させ、心臓の速さを増し血液の流れを活発にして、気管支を拡張させて酸素を積極的に取り入れてエネルギーを出そうという体勢をつくります。脊髄の胸部から腰部までの脊髄の側柱からはじまり前角から各所に枝を伸ばしています。簡単な例としては、部活で燃えているうちのムスメが沢山流している涙がこれだな。(ほんまかどうか、今度なめてみよう)
さて、その反対。しょっぱくない涙は「副交感神経」。脳幹と第2~4仙髄の側柱からでている。脳幹の動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経に含まれて走っている。と考えると、顔にいい感じに鍼を施術すると眠くなるという人が多いのもこれが関係するのかと考える。その他にも、「迷走神経」自体が多くの割合をもって「副交感神経」と関わっていることを考慮すると「お腹をさすってあげる」ということで気持ちが落ち着いたり、お腹の調子が良くなった気がしたりと意外と日常の中で知られた行為もたくさんござる。そんな「副交感神経」の得意技が「心がウルウルしょっぱくない涙」かな。同じ涙でも、パワーがあふれて吹き出す「交感神経」とは反対側に位置し「副交感神経」が出しているという根本の違いがポイントです。(汗もしょっぱいし、塩分と水分の関係は面白い)
最近、心に残る実験映像をみました。なかなか、現代社会では好きな音楽を聴くよりも好きな人といるよりも一人の時間を過ごすほうが「副交感神経」が優位になるらしいし。「副交感神経」ってなかなか作用しないものなんだと本当に驚きでした。勉強になりました。
でもどちらも、人間にとって大事な感情。スポーツの世界も日常もメンタルバランスの大切さを痛感しているだけに治療やリラクゼーションの世界ではこれからも課題となるでしょう。

実は、解剖実習で「交感神経幹」を見逃さないようにとお願いしておりました。(「リンパ、リンパ」とリンパも毎回注文)。見たいものが沢山あって、で思わず見逃してはなるものかと、気忙しく献体さんがうつ伏せになっている時から、「交感神経幹はどこかな~」とひとり騒いでおりました。まだでしょ!そう冷静にも先生は「献体が上向きの時に」と何度も。(この口がひとりでに騒いでおりまして!!)
待ちに待った上向きの状態。まず前面の肋骨をはずす。(少し前の記事にも書きました。)肺と心臓を取り出したあとに、「これです」。イヤホンのコードより細くて、見た目はツヤのある白い刺繍糸。「んんん・・・つぶれて脊柱にひっついております」でも触ると強度はある程度は感じるので、プツッては切れない張力。常に可動している胸郭のすし詰め状態でも損傷せずに仕事をこなしている感が「交感神経幹」には目立たないですがたっぷり感じます。頚部・胸部・腰部・仙骨部とありますが、見やすいのは胸部。胸部では節前線維が脊髄の側角とつながりっているのも、きちんと見られるのです。

記事担当:講師 富士子
(参考写真:)

交感神経幹_p.docx