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2015年2月8日更新

解剖図の見方は大事


自宅のこたつの上に解剖本がごろごろ置いてあっても!私が本をめくる傍らでご飯を食べているムスメ!
いつかは「気持ち悪い?」なんて聞いてみようと思うのだが、あまりにも日常になりすぎて・・・・え~~~もしかしてこの母に興味なしか!・・・そんな気がしてきた。お前は筋肉より餃子かよ・・。
あぁ、全くつまらん!

本日のテーマの一つは「図」。
昔も今も、外国製本を日本人が「監訳」することが多い。筋トレも解剖図も外人モデル。昔の教科書も外人さんが検査法をしている。筋肉ムキムキである。
最近、進化している挿絵図は、3Dで想像しやすいもの、簡略マンガ化だが頭にはいりやすい。本当に素晴らしい。(学生時代に同じようなものがあったら・・・(泣))
そんなこんな先日の「梨状筋」。ぜひとも『側面からの解剖図』を見て欲しい。
手元に解剖図がないあなたに、2枚の解剖図を載せました。
rijyou
rijyou2
(参考文献:側面からの解剖図)

ほとんどの殿部の図は後面からが多い。
『側面』からみると、「あれ、梨状筋って真横一文字ではない」なんて気づく。で「上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋」との距離感もある。
実際での解剖実習では、隙間に脂肪があって密集密着感満載。上から「小殿筋・中殿筋・大殿筋」が重なるので立体感と筋肉重たさ感はすごい。身体中で一番厚い皮下脂肪もあるのでさらに実に密集。
殿部の解剖実習で、鍼をどの位刺入すれば坐骨神経に届くかの実験をしました。結果2寸の鍼でも余裕をもって置鍼するのがぎりぎり。
また、殿部だけでなく、どの部分でも、実際の解剖では、超びっくりするくらいの脂肪の量を発見します。意外と中の筋肉がスリムなことに皆、驚きます。(体の水分が抜けているのも関係しているけどね)
側面図に戻ってみましょう。「大腰筋」も写っていますね。あの大腰筋は、腰椎から骨盤の形状に沿ってカーブしながら大腿小転子に付着する。意外に長い筋肉です。骨盤底筋も突き抜けている。実際の大腰筋は、この図よりもっと細いかな。(黒人さんは本数が多いらしい)

ここで、大事なのは、解りやすさ。少々大きくないと形にならない。
もう一度、あの側面図を見てみよう。「梨状筋」と「上双子筋・内閉鎖筋・下双子筋」との距離感がある。
「ちょっと待ってちょっと待って、お兄さん!」
「所詮、挿絵」って思ったあなた。梨状筋が坐骨神経を圧迫しているなんて坐骨神経痛の原因と日本だけで流行っている現実。この絵をみたら主張しにくいかも。(これに関しては以前にも提起しました)
でも、「図」は基本、事実。見る側が考えないといけないのは、余分なものが書いてないけど本当はあるのだという周知。全てに関して、『読者に伝える』為に表現する。最大の目的、わかりやすく!ありがたい。
解剖実習では、実際みたものの全てが「ほぼ標準」。
ここで、「図」ではない困った感じも起きる。献体の特徴が違うと筋肉の大きさ、厚さなどが全然違う。心臓の大きさも、ぜ~んぶその方の特徴だらけ。毎回違う。(確かにお客様のお身体も違うしね)
だから、解剖実習をすると、「先入観とか記憶」に対抗して、「実際の現実」と交錯する。
見て無駄な部分が一切ないので、現実の精密さを把握することで私の脳は限界。
最後に、本日のもう一つのテーマ。「殿部の6種の外旋筋群」。
これを、今回は『骨盤の下からの図」で確認してみよう。
先日「梨状筋」が左右筋膜でつながっているといいました。
「上双子筋は仙棘靱帯」「下双子筋は仙結節靱帯」これも、筋膜を通してつながっている?!
さあ、これを、骨盤の下からの図で確認してみよう。
仙棘靱帯、仙結節靱帯をまず探す。
その図には外旋筋も書いてあるかな。ないなら、起始停止で想像してみて。
下肢を外旋。
股関節の伸展。
骨盤を傾ける。
さあどこがどう機能する。次回に持ち越しか!?
そのまま筋肉だけついいていれば簡単明快なのに、そこに、たくさんの靱帯や結合組織、脂肪が集まると大変な状況になる。解剖実習で「筋のほぼ全容」を砂のなかから探し当てたように見えただけでつい満足してしまう。
本当は、筋肉の名前を知っているだけで満足していたかもしれない。

記事担当:講師 富士子