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2015年1月5日更新

解剖実習で視た筋肉と、クライアントの筋肉との違い


両肩をぎゅっとつかみ、軽く持ち上げた感じがうまくできれば最初にお客様の心を掴めると、スタッフ達には豪語してきた。解剖実習での実際を考察してみた結果、「僧帽筋をつかんで」というこの表現は間違いだと気付く。(イメージはあっている)「あの掴んだ全部が僧帽筋ではない。ほとんど脂肪で僧帽筋は上部ちょっと手をかけただけ」。じゃあ、あの硬さと厚みはなんなんだ。硬く縮んであの厚みか。(皮下脂肪と体液か・・・。困ったな)

その証拠に解剖実習で、最初の最初に、たたみをはがしていくように、皮膚と皮下脂肪をあれほど取ったではないか。解剖したら僧帽筋の膨らみなんて全くない薄い薄いマントなのだよ。あの体型に対しての筋肉の薄さ。全部が全部厚みがなく薄い。そう考えると、痩せている方の筋肉は薄い層があるのみか?(あのウエストはどうなっている?)
お客様のお背中を両手掌で大きくまわすのも、超気持ち良い手技である。その手技も、動かしているのは表皮と皮下脂肪まで。筋肉はその下で上からの圧迫を感じ、皮膚もその手のあたる圧迫の感覚を同時に気持ちいいと感じているだけか。

鍼の深さにも疑問をもって欲しい。
以前紹介した大腰筋、腰方形筋まで、鍼はしっかり届いているのだろうか。殿部は安全を考えて2寸を使用しても、置鍼すれば浮き上がったり沈んだりもする。2寸でさえも短いと感じる。目標までたどりついているのか。(お相撲さんだけでなく、一般の方でである。)

感触の違いは、良い筋肉を触って基準をもつことからはじめる。
表面に浮き出る筋肉の形が判別しやすく、皮下脂肪の少ない方。さわると一目瞭然である。関節も脂肪と筋肉の感触は全然が違う。質の良い筋肉は手技と同時に肩甲骨さえもきれいに動き、可動範囲が柔らかく大きい。この基準がないまま施術や治療はできない。だから、たくさんの人を施術してデータをストックする必要がある。

さて、今一度筋肉を感じてみよう。まずは、自分の筋肉を触る。筋肉の形状がしっかり解る筋肉を手のひらに収めようとつかんでみよう。はい、肩。これはマヤカシの僧帽筋だよ。筋トレもしていないのに、体幹の厚みに沿って薄い筋肉が乗っているだけですよ。首の部分の僧帽筋なんて皮下に感じないくらい薄い。
そうそう、あちこちの皮膚を引っ張ってみよう。皮膚がびよ~んと伸びる。そこに筋肉はない。(全くない)
他人であれば・・・例えば殿部はわかりやすい。殿部の皮膚を持ち上げ、おしりに力をいれてもらう。すると、持ちあげている皮膚とその下の筋肉との動きの違いではっきりわかる。
その他、手のひらで抑えて力をいれてもらって感じるものは、伝わって感じるだけで、実際はその脂肪の下に目標とする筋肉がある。

一般人に個々の筋肉が判別しやすい方は滅多にお会いしない。(調子がいいからだ)
しかし、疲労で凝り固まると、その使用頻度で特徴が出るのでわかりやすい。飛び出るように、筋群の中でも主張しているからだ(ムキッと)。でもだいたいが筋肉がしっかりしていなければ、積み重なったミルフィーユのごとく、ひとつひとつが分かりにくい。
それは、鶏もも肉などを(目を閉じて)さわると、個々盛り上がりが感触ではよくわかりにくいのと同じであるからだ。(なぜ、とりもも)
 基本、力を入れたり、動かしたりするとはやいのだが、リラックスをさまたげる。

さて、本日のテーマ「解剖実習で視た筋肉と、クライアントの筋肉との違い」。これは、解剖実習を経験しないとなんとも言えないから、伝えにくい。まずは、たくさんのデータを自分の手から情報をいれることから始まる。眼からの情報も大事。だが、先入観も生んでしまうかもしれない。視界を遮断しないと得られない情報は、その方の身体を推理する思考を生む。(妄想と言うな!)

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記事担当:講師 富士子